- 2026年は午年!エネルギッシュに躍動する1年に
- 体は大きいが性格は優しい!馬は人類と長い歴史を刻んだ友
- 日本にも、野生の馬が見られる場所がある!

2026年の干支といえば、賢く穏やかな動物である馬!
午年は『馬のようにエネルギッシュで行動力にあふれる明るい年』になるといわれています。チャンスを逃さずに積極的に行動し、夢や成功をつかむ1年にしたいですね。
今回は午年にちなみ、馬の生態や飼育方法について紹介します。また初詣にピッタリの『馬頭観音を奉る寺社』についてもピックアップしていきます。
繁栄のシンボルである馬を学び、ポジティブな1年を過ごしていきましょう!
馬ってどんな動物?人間との歴史も長い生き物

まずは、馬の基本的な生態や人間との関わりについて紹介します。
乗馬や競馬などのエンタメから、白馬の王子様やペガサスなどの創作物まで、さまざまな形で人間と関わってきた馬。身近な動物の一種である馬について、あらためて学んでいきましょう!
サバンナから半砂漠まで、幅広く生息する哺乳類
馬は、ウマ科ウマ属に分類される哺乳類の総称。野生でも飼育下でも、群れで行動する社会性の高い動物です。品種は世界中に200種類存在しており、サバンナから半砂漠まで幅広い地域に生息しています。
大きな特徴としてあげられるのが、よく発達した蹄。馬の蹄はケラチンというたんぱく質でできており、これは人間の爪と同じ成分です。
本来は寒冷地に住んでいるため、高温多湿の日本で飼育するためには熱中症対策が必須です。
穏やかで優しい性格
草食動物である馬は、穏やかで大人しい性格をしています。攻撃的な要素はほぼありませんが、臆病で敏感な個体も多いことから、人間に驚いて攻撃してくることも。
しかしそれもあくまで自衛による行動であり、本来の性質は優しく平和主義です。とくに牧場で飼育される個体は人慣れしており、気軽にスキンシップができます。
慣れた個体のなかでも『甘えん坊の子』や『元気で活発な子』など個性があるため、乗馬やふれあい体験では『推しの子』を探すのも楽しいものです。
家畜化の歴史は紀元前5500年前
馬と人間の共生の歴史は古く、家畜化の歴史は紀元前5500年前まで遡ります。当時はカザフスタンを中心に、食肉用や搾乳用として飼育されていました。
農耕馬・軍用場・馬車馬・競技馬などの使役の歴史は、一部現代にも引き継がれています。
日本では5世紀後半の古墳から馬具が見つかっています。また飛鳥・奈良時代では、通信手段として乗用馬が大活躍。
戦国時代の武将が乗馬に乗っているシーンは、絵巻物や大河ドラマなどでも目にしますよね。明治7年からは、軍用馬として騎馬隊も登場しました。
馬はさまざまな人間の雇用も生んでいる!

人間社会のビジネスシーンにおいても、馬は深く関わっています。たとえば騎手や調教師・装蹄師・インストラクター・牧場スタッフなど、馬に関連する職業は多く存在しています。
馬は、同じく家畜動物である牛や鶏と比べると一次生産との関わりが薄いものの、現代の人間のライフスタイルとは切っても切れない動物といえるでしょう。
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馬は草食性。ニンジンは『ご褒美』のような食べ物
『馬の好きな食べ物』と聞くと、まずニンジンを連想する人も多いのではないでしょうか?
馬は草食性の生き物であり、主食は牧草。しかし草だけでは、健康な成長に必要なタンパク質・炭水化物・脂肪・ミネラルなどが摂取しきれません。そこで飼育下では、穀物や野菜なども与えます。
ニンジンは馬にとって、主食ではなく『ご褒美』的な食べ物。馬を含む草食動物の舌には、『味蕾(みらい)』という甘味を感じる器官が存在しています。糖類を多く含むニンジンは、馬には甘いスイーツのように感じられるのだそうです。
天敵は肉食動物。逃げるための五感が発達
馬の天敵は、トラやワニなどの肉食動物。馬は天敵から逃走するための力が発達した生き物でもあります。単純な視力こそ人間の0.6倍ですが、視界は350°と非常に広く、暗闇でも活動できます。
また聴力も優れており、人間には聞こえない超音波のような高音域まで感知可能。音の跳ね返りによって対象との距離感を測り、仲間や敵との位置関係を把握します。
足の速さは時速60km。ギネス記録では時速70kmを記録しています。特筆すべきは長距離における持久力であり、2012年の国際馬術連盟では『160kmを7時間53分で走破』を記録しています。
馬は一般人でも飼育できるって本当?

実は、飼育環境の整備と許可取りさえおこなえば、馬は誰でも飼育可能です。とはいえ適切な環境の条件は厳しいため、一般家庭での飼育はやや非現実的といえるかもしれません。
ここでは、馬を飼育するために必要な条件を解説していきます。ロマンにあふれた『馬との生活』夢を見るだけでも楽しいものです!
馬の飼育には自治体の許可が必要
馬の飼育に特別な資格はいりませんが、自治体ごとの許可が必要です。ルールは自治体によってさまざまであり、飼養施設(馬を飼育する施設)の衛生状態についても一定の基準を満たす必要があります。
飼養施設の基準例としては、昆虫の発生防止対策や、換気扇・給水設備の設置など。書類審査や立会検査を経た後に、許可書が発行されることで飼育が許可されます。
参考:大野城市「牛や馬などを飼うときは許可が必要です(化製場法による動物の飼養・収容の許可)」
飼育に必要な広さは、馬の大きさによって異なる
飼育する馬の大きさによって必要な広さは異なります。たとえばミニチュアホースなら約10㎡以上、ポニーなら約20㎡以上のスペースが求められます。さらに馬が休むための小屋が畳1枚分程度必要です。
「この程度であれば、土地が多い場所なら現実的かも?」と思いきや、馬の健康維持のためには運動場も必要!運動場のスペースは小型の馬でも20m×60mとなります。
乗用場となると求められる面積はさらに拡大。やはり一般人が飼育するには難しい動物といえそうです。
食費は意外と現実的?ただし理想の食環境づくりは困難
馬は、主食の牧草を月12~15kg程度食べます。金額に換算すると約3万円ほどです。しかしこれは『乾牧草』の場合。理想的な食事環境は、やはり生の牧草です。
また牧草だけでは必要な栄養素を補いきれないため、トウモロコシや麦などの穀物も必要になります。上記はあくまで一般的な目安であり、運動量や健康状態によって必要な費用は異なります。
日本に生息する唯一の野生の馬『御崎馬』とは

実は日本にも野生の馬が生息していることを知っていますか。現存する国内唯一の野生馬は『御崎馬(みさきうま)』という種類です。
御崎馬は、江戸時代から続く『武士が乗る馬』。在来馬のなかでは中型に分類されますが、平均体高130cm・平均体重300kgと、馬全体のなかでは小型な部類です。
御崎馬は、宮崎県串間市の『都井岬(といみさき)』内の牧場に生息しています。
「牧場ってことは野生ではないの?」と思う人もいるでしょう。しかし御崎馬は300年以上、人間の手が入らない形で放牧されてきました。繁殖も育成も自然に任せられてきたため、厳密には『半野生の馬』といえるでしょう。
都井岬では年に一度、寄生虫の駆除や健康診断などの保護活動を実施します。御崎馬は国の天然記念物に指定されているため、健康管理は日本の文化的な遺産を守ることにもつながるのです。
550haの広大な敷地で、今日ものびのびと生きる御崎馬。都井岬では一般の来訪者でも、車から降りて御崎馬たちの生活を観察できます。
午年の初詣は『馬頭観音』に手を合わせよう!

午年にちなんで覚えておきたいのが、観音菩薩の一種である『馬頭観音(ばとうかんのん)』様。頭に馬をいただいた、怒った顔が特徴的な仏様です。
馬頭観音様の怒りの表情には『怒りによって苦悩や諸悪を粉砕する』頭上の馬には『馬が草を食べるように煩悩を食べ尽くす』という意味が込められています。
見た目は少し怖いですが、人生の道に迷う私たちを温かく見守る仏様なんですね。
以下に、馬頭観音様を奉っている寺社を紹介します。今年の初詣にはぜひ、馬頭観音様に手を合わせ、今年1年の健やかな日々をお祈りしてみましょう。
- 【栃木県】輪王寺:馬頭観音菩薩坐像
- 【石川県】豊財院:馬頭観音菩薩立像
- 【福井県】中山寺:馬頭観音菩薩坐像
- 【京都府】浄瑠璃寺:馬頭観音菩薩立像
- 【福岡県】観世音寺:馬頭観音菩薩立
- 【埼玉県】橋立堂:木造「馬頭観音坐像」
- 【東京都】浅草寺駒形堂:木造「馬頭観音立像」
- 【愛知県】東観音寺:懸仏「馬頭観音坐像」 など
紹介した寺社以外にも、全国各地に馬頭観音様を奉る自社が存在しています。午年に合わせ、最寄りの寺社の御祭神を検索してみましょう!
今年は午年!人類の友、馬について学んでみよう

今回は、今年の干支である馬の生態について紹介しました。
大きな体に穏やかな性格、そして優しい瞳。馬たちは、長らく人類の友として過ごしてきた動物です。
2026年は、そんな馬が主役の午年!各地で馬の存在を目にする機会も増えるでしょう。ぜひ本記事をきっかけに、馬の魅力を深掘りしてみてください。




