- 小型で人懐っこく、抜け毛が少ないため初心者にも飼いやすい犬種
- 寒さに弱いため、防寒対策や室温管理が重要
- 豊富な毛色のバリエーションがあり、それぞれに特徴やケアのポイントがある

タイニープードルは、小さな体と愛くるしい表情で、見る人を一瞬で虜にしてしまう犬種です。大型犬と比較して日々のケアの負担も少ないため、初めて犬を飼う人にもおすすめできます。
タイニープードルなら毛色のバリエーションも多いので、自分の好みの子を見つけることもできるでしょう。
本記事では、タイニープードルの基本情報から特徴、毛色の種類などを詳しく解説します。タイニープードルのお迎えを検討している人は、ぜひ最後まで読んでください。
タイニープードルの特徴は?

ここでは、タイニープードルの特徴を詳しく解説します。
- タイニープードルは体高20~25cm程度の小型犬
- シングルコートの被毛を持ち、抜け毛が少ない
- 性格は活発で人懐っこい
- 平均寿命は15歳
性格や寿命なども詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
タイニープードルは体高20~25cm程度の小型犬
タイニープードルは、成犬になっても体高20〜25cm、体重2〜3kg程度と、小型犬の中でも特に小さいサイズです。
プードル全体では大きい順から『スタンダード』『ミディアム』『ミニチュア』『トイプードル』『タイニー』『ティーカップ』の6つのサイズに分けられています。
タイニープードルは、小さな体ながらも筋肉質で均整の取れた体格を持ち、軽快に動きまわります。そのため、散歩や遊びも大好きなので、スキンシップが取りやすい点が魅力です。
シングルコートの被毛を持ち、抜け毛が少ない
タイニープードルの被毛は『シングルコート』と呼ばれ、抜け毛が少ないのが特徴です。犬の被毛は『シングルコート』と『ダブルコート』の2種類に分かれ、タイニープードルをはじめとするプードルはシングルコートに属します。
シングルコートは、アンダーコート(下毛)がなく、トップコート(上毛)のみで構成されているため、毛が抜けにくく、掃除の手間が少ない点がメリットです。また、抜け毛が少ないのでアレルギー体質の人にも飼いやすい特徴があります。
ただし、シングルコートの犬種は寒さに弱いという特徴があります。タイニープードルはふわふわした毛並みの印象から防寒が不要と思われがちですが、実際には寒い季節には洋服を着せる、暖かいベッドを用意するなどの防寒対策が必須です。かわいさから選ばれることの多い犬種なので、寒い季節は可愛い洋服を着せてあげることも楽しみのひとつになるでしょう。
また、室温管理も重要で、特に冬場は室温を快適に保つ必要があります。抜け毛が少ないメリットと寒さに弱い特性を理解し、タイニープードルが快適な生活をおくれるようにサポートすることが大切です。
性格は活発で人懐っこい
タイニープードルは、活発で人懐っこい性格が魅力の犬種です。愛情深く、家族に対して強い忠誠心があるため、家族とのふれあいを好みます。また、好奇心旺盛で賢いため、新しいことを学ぶのが得意です。トレーニングの飲み込みも早く、しつけや芸の習得にも向いています。
一方で、頑固な一面を持つこともあるため、しつけの際には一貫性が重要です。甘やかしすぎると自己主張が強くなる傾向があるので、飼主がリーダーシップを示すようにしましょう。
タイニープードルは活動的な性格なので、適度な運動や遊びの時間を確保することも大切です。家族とともに楽しむ時間が多いほど、心身ともに健康で幸せに過ごせるため、きちんと時間をとって向き合うことを忘れないようにしましょう。
平均寿命は15歳
タイニープードルの平均寿命は約15歳で、小型犬の中でも比較的長寿な犬種です。他のプードルのサイズ(スタンダードやミニチュアなど)と同様の寿命を持ち、適切なケアを行えば健康的に長生きすることが期待できます。
日常のケアはもちろん、定期的な健康診断やワクチン接種を行い、病気の早期発見・予防を心がけましょう。
タイニープードルの毛色の種類は?

毛色のバリエーションが豊富な点もタイニープードルの魅力です。代表的な毛色にはホワイト・ブラック・ブラウン・アプリコットがあります。
ここでは、代表的な毛色の特徴を詳しく解説します。これから迎えるタイニープードルの色を決めていないという人は、参考にしてください。
清潔感と優雅さを持つ【ホワイト】
タイニープードルのホワイトは、美しく輝く白い毛が清潔感と優雅さを引き立たせます。他の毛色に比べて汚れが目立ちやすいことが難点ですが、美しく優雅に見えることから人気が高い毛色です。
お手入れでは、トリミングやシャンプーの頻度を多めにし、涙やけが目立ちやすいので目元のケアも必要です。専用の涙やけクリーナーや柔らかい布で定期的に拭き取るとよいでしょう。
落ち着いた雰囲気【ブラック】
タイニープードルのブラックは、深い色合いで落ち着いた雰囲気が魅力です。黒い被毛は光を吸収し、シルクのような光沢を放つため、非常に美しく目を引きます。
また、汚れが目立ちにくいという特徴があり、忙しい飼主にとってお手入れが比較的ラクな点もメリットです。ただし、抜け毛が少ないプードルでもブラッシングは必須で、艶やかさを保つためには週に数回のブラッシングは行いましょう。
光の加減で変化するのが魅力【ブラウン】
タイニープードルのブラウンは、自然な暖かみと落ち着いた雰囲気が魅力です。光の当たり具合によって濃淡が変化するので、さまざまな表情が楽しめます。
ただし、ブラックと同様に色が濃い分、ホコリや白い汚れは目立ちます。そのため、日常的なブラッシングや汚れのケアは必要になるでしょう。
明るく愛らしい印象【アプリコット】
アプリコットのタイニープードルは、柔らかなオレンジ色を基調とした毛色で、見ているだけで温かい気持ちになる愛らしい印象が魅力です。タイニープードルの可愛らしい性格を象徴する色として人気が高く、特に若々しく、活発な印象を与える効果があります。
アプリコットの被毛は、日光の下で輝き、さらにその美しさを増します。明るい色合いゆえに、ホコリや汚れが目立つことがありますが、比較的、扱いやすい毛色といえるでしょう。
タイニープードルの子犬のすがた

タイニープードルの子犬は、小さな体で飼いやすい点が人気です。生後2ヶ月時点では体重が約800~1200g程度で、まだ非常に小さく、手のひらに収まるほどです。
生後3ヶ月になると、体重は1000~1500gに増加し、少しずつ成長の兆しが見えます。さらに、6ヶ月目には体重が1500~2500gほどになり、成犬に向けて急速に成長しますが、まだ子犬らしさが残ります。
タイニープードルの成犬のすがた

タイニープードルは、生後8~10ヶ月でほぼ成長が完了し、成犬になります。成犬時の体高は23~25cm程度、体重は2~3kgほどが一般的です。成犬としての姿勢はしっかりとした体型に見えますが、タイニープードルは小型犬であるため、常に可愛らしい印象を保ちます。
また、タイニープードルはサイズの小さい個体だと、身体だけでなく精神的にも未熟な部分が残ることがあります。元気で遊び心や無邪気な表情を持ち続けるので、成犬になっても愛らしさは変わらないでしょう。
タイニープードルは初めて犬を飼う人にもおすすめ

タイニープードルは体が小さいことから、室内飼いにとても向いている犬種です。散歩も15分〜30分程度でよく、冬場は室内で遊んであげられれば、十分な運動量を確保できます。
また、タイニープードルはトイプードルの交配から奇跡的に生まれた小型犬で、賢く活発で、好奇心旺盛な性格です。頭もよいのでしつけもしやすいでしょう。
タイニープードルは小さな体と可愛らしい性格、しつけがしやすいことから、犬と暮らすのが初めての人にもおすすめの犬種です。