チワワの飼い方は?性格や身体的特徴、かかりやすい病気なども解説

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まとめ
  • チワワも散歩は大切!室外環境で社会性を養おう
  • 身体的な負担に要注意。高い場所からの飛び降りはケガの原因に
  • 定期的な健康診断で、病気や疾患の早期発見を心がけよう

日本におけるチワワは、小型犬の代表格といえるほど有名な犬種です。子犬を購入する際の値段は、10~30万円程度が相場となっています。『小ささ』を求められやすい犬種のため、両親体重が軽いほど子犬の値段も上がる傾向にあります。

人気の犬種であるため里親募集も多く、子犬から成犬まで幅広く探すことができます。体の大きさがある程度決まった成犬を希望する場合など、里親募集を探してみるのもおすすめです。

多くの世代に愛される、世界最小の犬種であるチワワ。今回は、チワワの基本的な飼い方を紹介します。チワワならではの特性を学び、理想的な飼育環境をつくっていきましょう。

目次

チワワとはどんな性格?

ここでは、チワワの基本的な性格傾向を紹介します。小さくかわいい見た目とは裏腹に、勇敢で聡明な性質を持つチワワ。ギャップが魅力的なチワワの性格について学んでいきましょう。

小さくても気持ちは勇敢!警戒心が強く賢い

チワワは、小さな体に勇敢さを秘めています。警戒心が強く聡明であり、番犬としても活躍できる性質を持っていることが特徴です。神経質な一面もありますが、昨今では品種改良により情緒が安定した個体が増え、飼いやすさが増した犬種といえるでしょう。

飼主には忠誠心が強く、甘えん坊な一面も

チワワの特徴かつ大きな魅力が、家の外と中でのギャップです。外では少し人見知りをする場合もありますが、飼主への忠誠心は強く、甘えん坊な姿を見せてくれます。飼主が側にいるときだけ気が強くなるのも、チワワならではの愛嬌です。

【初心者向け】チワワの基本的な飼育方法

ここでは、チワワの基本的な飼育方法を紹介します。チワワの魅力の一つに、流通数と比例した飼育情報の多さがあげられます。基礎的な飼育ポイントを学びつつ、お迎えの際はさらに深くまでリサーチしてみてください。

社会性を育てるために、散歩の習慣を取り入れる

チワワの飼育では、定期的な散歩の習慣が大切です。ショップやWebの情報によっては「チワワは室内運動だけでも運動量を確保できる」「散歩がほとんどいらない」といわれる場合があります。しかし犬の散歩の目的は、運動量の確保だけではありません。

散歩は、社会性の育成のためにも重要な習慣です。飼主が途中で抱っこしてもかまいませんので、室外環境にふれさせるように努めましょう。散歩による社会性や情緒の育成は、ペットの精神の安定にもつながります。

ただしチワワは寒さに弱い犬種であるため、特に冬の散歩の際は防寒対策を忘れずに取り入れてください。

大きな音がする場所や環境はなるべく避けよう

チワワは大きな音に敏感で、神経質になりやすい犬種です。ペットのベッドやお気に入りのグッズなどは、窓から離れた場所に設置しましょう。またハウスの場所は家族の生活導線を避けることで、リラックスして過ごせるようになります。

とくに小さなお子さんがいる家庭では、チワワが静かに安心して過ごせる場所を確保してください。テレビやスピーカーの方向にも気を配ってあげると、より快適に生活できるでしょう。

吠え癖のしつけはとくに念入りに

チワワは基本的に警戒心が強い犬種であるため、吠え癖がつきやすい傾向にあります。また鳴きやませるために甘やかすと、チワワは「吠えれば要求を聞いてもらえる」と学習してしまいます。

チワワの飼育では、子犬のころから吠え癖のしつけをおこない、毅然とした対応を心がけましょう。吠え癖のしつけは、家族や近隣への迷惑防止だけではなく、ほかの犬との良質なコミュニケーションにもつながります。

チワワを飼うときの注意点

ここでは、チワワを飼育するときの注意点を紹介します。「チワワは小さいから飼いやすい」というイメージを持つ人も多いかと思いますが、実際にはチワワならではのリスクも多いものです。飼育上の懸念点を把握し、より健全な環境につなげていきましょう。

主従関係はしっかりと!甘やすとワガママになりやすい

チワワを飼育する際は、主従関係をしっかりと築くように心がけてください。チワワは頭の回転が速く、甘やかすとワガママに育ちやすい傾向にあります。

大型犬と比べ、しつけが少し不十分でも大きな事故につながりにくいからこそ、気を抜かない姿勢が大切です。健全な主従関係は、ペットの身の安全にも直接的な影響を与えます。

歩かせすぎや、高い場所からのジャンプには要注意

体が小さなチワワは、散歩や段差によって身体的な疲労が溜まりがちです。長距離の散歩は避け、体力に応じた運動量を心がけましょう。

とくに高い位置からのジャンプには要注意。ベッドやソファーなど段差が大きい場所は、小型犬用のステップを設置してサポートしてあげてください。また床材がフローリングのご家庭では、スリップ事故の予防策を取り入れましょう。

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チワワの基本情報

ここでは、チワワの身体的な基本情報を紹介します。チワワは、特徴的な『アップル・ヘッド』を持つメキシコ産の小型犬です。小さな体に秘められた特徴を学び、チワワと暮らすイメージを広げていきましょう。

チワワの身体的な特徴・サイズは?

チワワの平均体重は1.5~3kg、平均体高は13~23cmです。毛色はマール以外のすべてのカラーが認められており、シングルコートのスムースタイプとダブルコートのロングタイプに大別されます。先端が腰に向かいカーブする尻尾も、チワワを定義づける特徴の一つです。

平均寿命は約15~20年

チワワの平均寿命は、15~20歳程度といわれています。犬全体の平均寿命が10~13歳程度であるため、長生きな犬種といえます。ただし実際の寿命は、生活環境や先天性疾患などにより異なるため注意しましょう。

かかりやすい病気は?チワワの健康を維持するには

ここでは、チワワが患いやすい病気・疾患を紹介します。すべての犬には犬種ごとにリスクが高い病気が存在しており、チワワも例外ではありません。チワワの身体的な特徴を理解したうえで、注意するべき病気について学んでいきましょう。

水頭症|脳が圧迫される先天性疾患

水頭症とは、脳内に過剰な脳脊髄液が溜まり、脳を圧迫する病気です。多くの水頭症が先天性であり、1歳になる前に発症する傾向にあります。てんかん発作・斜視・食欲不振・ふらつきなどの症状が代表的で、予防法がないため健康診断による早期発見が重要です。

参考:くじら動物病院「犬の水頭症について┃小型犬に多く見られる脳の病気」

膝蓋骨脱臼|膝のお皿がズレる疾患

膝蓋骨脱臼とは、膝蓋骨(膝のお皿)がズレてしまう疾患です。膝に強い負荷がかかると発症しやすく、成長期の体における形成異常によっても発症します。子犬の頃から見かけやすい症状ですが、重症化すると常に脱臼した状態になってしまい、歩行が困難になることもあるため、早期発見を心がけましょう。

参考:犬との暮らし大百科「犬の「膝蓋骨脱臼」通称「パテラ」について|飼い主が知っておきたいこと【獣医師監修】」

低血糖症|小型犬の幼犬が陥りやすい

低血糖症とは、血液中の糖分が減少した状態です。ふらつき・下痢・嘔吐・食欲不振などの症状が現れ、重症化するとけいれんや昏睡状態に陥ります。体に対する食事量が不足しやすい小型犬や幼犬に発症しやすく、糖液の補給や点滴などの対処がおこなわれます。

参考:犬との暮らし大百科「犬の低血糖症ってどんな病気?原因や症状、対策法まで解説!【獣医師監修】」

気管虚脱|気管が潰れて呼吸ができなくなる病気

気管虚脱とは、気管が途中で潰れて呼吸ができなくなる病気です。短頭種であるチワワの場合は、気管を構成する軟骨・筋肉が脆弱になることによる『気管虚脱』が多い傾向にあります。重症化すると手術すら難しくなるため、早期の発見と治療が必要です。

参考:DOCTOR’S INTERVIEW「犬の気管虚脱、症状と外科手術」

僧帽弁閉鎖不全症|血液が逆流する病気

僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓の弁が機能しなくなり、血液が逆流する病気です。シニア犬が発症しやすく、重症化すると心不全に近い状態に陥ってしまいます。軽症での症状がわかりにくいため、定期的な健康診断による早期発見が重要です。

参考:DOCTOR’S INTERVIEW「犬の僧帽弁閉鎖不全症は、早期発見と早期治療が重要」

チワワに長生きしてもらうためには?

チワワに長生きしてもらうためには、健康診断の習慣化が大切です。たとえば僧帽弁閉鎖不全症のような命にかかわる病気でも、適切な時期に治療を開始できれば、年単位で寿命を延ばせるケースがあります。

体調不良時だけではなく、元気に見えるときでも定期的に診察を受け、不調のサインを見つけていきましょう。

チワワの特徴に合わせ、適切に飼育しよう!

今回は、チワワの基本的な飼育方法や、注意したい病気などを紹介しました。

犬は言葉で気持ちを伝えられないからこそ、人間が犬種ごとの特性を理解することが大切です。チワワの性質を学び、心身ともに健康的に暮らせる環境を整えていきましょう。

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あらゆるジャンルを縦横無尽に駆け巡る雑食系ライター。元ペットショップ販売員として表彰経験あり。SEOを中心に、執筆記事は2,000本以上。アニマル・メンタルヘルス・ウェルビーイングなどを中心に、毎日の充実度がちょっぴり高まる記事を発信中。

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