- 性格は穏やかで甘えん坊
- 運動量が少なく肥満になりやすい傾向がある
- 体長50cm・体重4~9kgと大型の猫

『ぬいぐるみのような猫』として知られるラグドールは、穏やかな性格と美しい見た目で、初めて猫を飼う人にも人気の高い猫種です。
しかし、「性格が悪いってネットで見たけど、本当のところは?」「大型猫だから値段が高いんでしょ?」など、疑問や不安を持っている人もいるでしょう。
そこで、本記事ではラグドールの歴史や特徴・性格・値段・毛色の種類まで徹底的に解説します。ラグドールを家族に迎える前に知っておきたい情報をまとめて紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
比較的新しい猫種・ラグドールの歴史

ラグドールは、1963年にアメリカ・カリフォルニア州で誕生した比較的新しい猫種です。
ラグドールの基礎となったのは、白い長毛のペルシャと、シャム猫のようなヒールポイントを持つ『パーマン』という猫です。ペルシャ猫とパーマンの交配により生まれた子猫の特徴を受け継ぎながら、その後さまざまな異種交配を経て、現在のラグドールが作り出されました。
ラグドールという名前の由来は、『ぬいぐるみ(Ragdoll)』のように、抱っこされるとぐったりと体を預けるその性質から名付けられたと言われています。大型猫と呼ばれるだけあって、一般的な日本猫よりずっしりと重いサイズ感が特徴です。
しかし、性格は穏やかなので、人形のような愛くるしい見た目と相まって、多くの愛猫家の心を掴んでいます。
ラグドールの特徴や魅力は?

ラグドールの魅力は、その見た目だけでなく、性格や飼いやすさにもあります。
- ラグドールはアメリカ生まれの大型の猫
- 性格は穏やかで甘えん坊
- 美しいブルー愛と優雅な毛並みが魅力
- 平均寿命は13歳~15歳
ここでは、ラグドールの体の大きさや性格、美しさなどの特徴について詳しく紹介します。
ラグドールはアメリカ生まれの大型の猫
ラグドールは体長が約50cmの猫の中でも特に大きな体を持つ大型猫です。オスの平均体重は約5.0kg〜9.0kg、メスは4.0kg〜6.0kgと、抱っこするとずっしりとした重みを感じます。
また、ラグドールは成長が比較的ゆっくりで、完全に大人の体になるまでには3〜4年かかるのも大きな特徴です。そのため、子猫ならではの幼さや無邪気さを長く楽しむことができます。
骨格が丈夫で筋肉質なため、がっしりとした体格ですが、柔らかい被毛が組み合わさることにより、美しく気品がある姿が人気です。
性格は穏やかで甘えん坊
ラグドールの性格は非常に穏やかで、人懐っこく甘えん坊です。そのため『ぬいぐるみ人形』とも呼ばれ、人に抱っこされることを好む傾向があります。
また、感情を表に出すことが少なく、静かに甘えてくるため、小さな子どもやお年寄りのいる家庭でも飼いやすい猫といえるでしょう。
ラグドールにも個性があるため、すべてが人懐っこいというわけではありませんが、穏やかでやさしい性格をしていることから、猫を飼うのが初めての人でも比較的飼育しやすい点が特徴です。
美しいブルーアイと優雅な毛並みが魅力
ラグドールは『美人猫』とも称されるほど、見た目の美しさが際立つ猫です。なかでもサファイアのように美しく澄んだブルーの瞳と、絹のようなふわふわとした被毛が特徴です。
被毛は長いですが、比較的抜け毛が少ないため、「猫の毛が服につくのが気になる」という人にも向いています。また、こまめなブラッシングさえすれば、美しさを保ちやすい点も大きなメリットです。
毛色や模様にもバリエーションがあり、子猫から成猫になる過程で少しずつ変わっていくので成長を見守りつつ変化を楽しむのもよいでしょう。
平均寿命は13歳~15歳
ラグドールの平均寿命は13〜15歳と、比較的長寿です。ただし、猫のわりに運動量が少なく、食欲が旺盛なため、食べ過ぎによる肥満など、健康リスクがある点には注意が必要です。
肥満を回避するためには、日常的に遊びを通じてしっかりと運動させる習慣を持ちましょう。キャットフードは栄養バランスのとれたものを選び、年齢に応じた量を与えることも愛猫と長く健康に暮らすための秘訣です。
販売元によっても変わるラグドールの値段は?

ラグドールの子猫の価格は、20万円〜30万円ほどが相場です。しかし、これはあくまでも目安であり、血統や毛色、性別、販売元(ペットショップかブリーダーか)によって大きく変動します。
たとえば、外見の整ったショータイプやチャンピオンの血統を持つラグドールは、50万円以上の値段がつくこともあります。毛色が珍しかったり、理想的な顔立ちをしている子猫は、高値で取引されることもあるでしょう。
ペットショップでは価格に諸経費が含まれていることがあるため、少しでも安く買いたいのならブリーダーから直接購入するほうがおすすめです。
ただし、一緒に10年以上暮らす家族を探すのですから、値段だけで選ぶのではなく、信頼できるブリーダーかどうかをよく見極めることも大切です。
生まれてすぐはみんな白い!?ラグドールの毛色の種類

生まれたばかりのラグドールはみんなホワイトですが、生後数週間が経つと徐々に色が出始めます。 さまざまな毛色や模様のバリエーションがあり、それぞれに個性があり、魅力的です。
- 優雅で美しいカラーポイント
- 魅力的なバイカラー
- ふんわりした雰囲気のミテッド
ここでは代表的なカラーと模様の種類を紹介します。最終的にどのような毛色や模様になるかは、子猫の時点では正確には判別できません。
そのため、毛色の変化は愛猫の個性と考え、成長する姿と一緒に楽しむくらいの感覚で受け入れるのがおすすめです。
優雅で美しいカラーポイント
最もポピュラーな模様が「カラーポイント」です。顔、耳、足先、尻尾など、末端に濃い色が現れるのが特徴です。
ベースの色は薄めですが、ポイント部分の色がくっきりとしていて、非常に上品な印象を与えます。カラーポイントのラグドールは、まさに『ぬいぐるみ』のような風貌で、整った美しさから非常に高い人気を集めています。
魅力的なバイカラー
顔や体に白い模様が広く入る『バイカラー』も人気です。バイカラーは、優雅で可愛らしい印象があります。
特に『鼻筋に白いラインが入っている』『足先が白い』といった特徴的な模様は、他の猫にはない個性を感じさせ、特別感があって人気です。
ふんわりした雰囲気のミテッド
ミテッドとは、顔や足先に白い模様が入り、まるで『靴下』を履いているように見える模様のことです。
バイカラーよりも控えめな白の入り方で、全体的にふんわりとした柔らかい印象になります。派手すぎず、個性がありながらも落ち着いた模様なので、シンプルでナチュラルな美しさを好む人におすすめです。
ラグドールは性格悪い?実はマイペースで気分屋なところも

一部では「ラグドールは性格が悪い」といった声も聞かれますが、これは誤解や個体差によるものです。
ラグドールは基本的には甘えん坊な性格ですが、全ての子が抱っこ好きとは限りません。個体によっては、抱っこが苦手な子もいます。マイペースで気分屋な一面もあるため、無理に構おうとすると嫌がることもあるでしょう。
つまり、ラグドールは基本的に優しく、穏やかな性格を持っていますが、個体によっては『そっけない』『気分屋』な一面もあり、性格が悪いと誤解されるようです。
ラグドールの一般的な性格や特徴だけにとらわれすぎず、愛猫の個性を知り尊重することで、信頼関係を築いていくことを心がけましょう。
穏やかなラグドールなら初めて猫を飼う人にもおすすめ

ラグドールは穏やかで人懐っこい性格なので、初めて猫を飼う人にも非常におすすめの猫種です。特に、おだやかで静かな性格は、子どもやお年寄りのいる家庭にもなじみやすく、一緒に穏やかな時間を過ごすことができるでしょう。
一方で、運動量が少なく太りやすい面もあるため、飼主がしっかりと遊んであげること、食事の管理をすることが長生きの秘訣です。
「猫を飼ってみたいけど、気難しい性格のイメージがあって…」という人は愛情深く、見た目も魅力的なラグドールを検討してみましょう。