猫好きで話題の『ボニャール』って知ってる?猫はなぜボニャールになるの?元ネタも解説

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まとめ
  • ボニャールポーズは、絵画のような芸術的な美しさが魅力
  • ボニャールの元ネタは、フランスの画家ピエール・ボナールの絵画『白い猫
  • 猫がボニャールポーズをする理由は、主にリラクセーションと体のメンテナンス

画像提供:@twin_blackcatsさん

SNSで『ボニャール』のハッシュタグを見かけたことはありませんか?

猫好きの間で密かに人気を集めているボニャールは、猫の柔軟性を活かした『絵画のような芸術的な美しさ』が魅力のポーズです。

今回は、ボニャールの元ネタになった絵画から、猫がボニャールポーズをとる理由まで詳しく解説します。猫が伸びをするしぐさから、隠された本能や心理を学んでいきましょう。

目次

まるで絵画?!芸術点が高いボニャール猫たち

SNSを見ていると、時折目にするしなやかに伸びる猫たち。ボニャール猫たちは、持ち前の柔軟性と絵画のような美しさで多くの人を魅了しています。

思わず見とれてしまう伸びのポーズは、生きた芸術作品のよう。ここでは、SNSで話題のボニャール猫を紹介します。

やっとボニャールの撮影に成功!

双子の黒猫『おはぎくん』『あずきくん』と暮らす@twin_blackcatsさんは、やっとボニャールの撮影に成功しました!ボニャールポーズを見せてくれたのは、おはぎくん。

しなやかで美しい伸びです。首元を彩るイエローのリボンが、さらに芸術点を高めています。影までかわいい絵画のような1枚ですよね。

画像提供:@twin_blackcatsさん

芸術点の高いボニャールが魅力的

マンチカンロングレッグの『ユキちゃん』と@dorayakki810さんと暮らす、アメリカンショートヘアーの『どらやきくん』もボニャールポーズを見せてくれました。

ぐっすり寝ていたところだったのでしょうか?まだ寝たりなさそうな表情にも注目です。

アンティークドアの背景は芸術点が高い!寝起きのぽやぽやボニャールも魅力的です。

画像提供:@dorayakki810さん

ボニャール猫っていったい何?

ここからは、ボニャール猫の元ネタになった絵画や、どのようなタイミングでボニャールが見られるのかを解説します。

ボニャールとは、前後の足をピンと伸ばし、背中を丸めて伸びをする姿勢を指す造語です。このポーズが『ボニャール』と呼ばれるようになったのには、ある芸術作品と似ていることからきています。

画像提供:@dorayakki810さん

ボニャールの由来はピエール・ボナールの絵画

ボニャールの由来は、フランスの画家ピエール・ボナールの絵画「白い猫」からです。画家の『ボナール』と猫の鳴き声を組み合わせて『ボニャール』と呼ばれるようになりました。

全身を思いきり伸ばすユーモラスなポーズは、猫のもつかわいらしさと柔軟性の高さがデフォルメされて描かれています。猫好きでも知られるピエール・ボナールは『座る女と猫』『少女と猫』『猫と女性 あるいは 餌をねだる猫』など、数多くの猫を描いています。

白い猫は、1894年に制作された作品で、現在はフランスのオルセー美術館に所蔵されています。

猫はなぜボニャールポーズをするの?

猫がボニャールポーズをする理由は、主にリラクセーションと体のメンテナンスにあります。寝ている間に固まってしまった筋肉を伸ばすことで血行を促進し、筋肉をほぐしているのです。

このストレッチは、猫の柔軟性を維持するためにも必要な行動です。猫の祖先である野生の猫は、狩りの前後に体を柔軟に保つために伸びをしていたと考えられています。現代の家猫も本能的にこの行動を受け継いでおり、動き出すための準備運動なのです。

ボニャールは寝起き直後やリラックスしているときに見られる

ボニャールしやすいタイミングは、寝起き直後やリラックスしているときです。

寝起きに伸びをするのは人間だけではありません。体を伸ばしてストレッチすることで、寝起きの無防備な状態から脱し、動き出すための準備をしています。

ボニャールは、日向ぼっこなどをしているリラックスタイムにも見られます。猫が伸びるポーズをするときは無防備になるため、その環境が快適だと感じているサインでもあるのです。愛猫がボニャールポーズをする姿を見られたら、あなたを信頼している証かもしれません。

ポーズの似ているボニャール猫とシャーシャー猫は別のもの

一見似ているボニャール猫とシャーシャー猫ですが、その意味は全く異なります。

ボニャールは、リラックスした状態で行うストレッチです。安心できる場所で体を伸ばすことで血行を促進し、筋肉をほぐす効果があります。

その一方、シャーシャーは、猫が威嚇をするときにとるポーズで、体を大きく見せて相手を警戒する防衛行動です。毛を逆立てて背中を丸め、ときには「シャーッ」と声を出して威嚇します。

同じように体を伸ばすポーズですが、最大の違いはボニャールがリラックスしているときの行動であるのに対し、シャーシャーは恐怖や不安から生じる行動だということ。猫の伸びる姿から心と体のサインが読み取れるようになると、より良い環境づくりができるでしょう。

しなやかに伸びるボニャール猫を探してみよう

猫の柔軟性を活かした優雅なボニャールポーズは、見ているだけでも癒されるものです。

猫の骨は人間よりも多く、約240個。関節と関節の間もよく伸びるため、体長の約2倍も伸びるといわれています。骨が多い分関節も増え、可動域が増えることにより、柔軟なポーズをとれるのです。

ボニャール猫を観察していると、ありふれた日常の中にも絵画のような美しさがあることに気づかせられます。SNSで『ボニャール』を検索して、日常にある小さな芸術、ボニャールの魅力にふれてみましょう。

画像提供:@dorayakki810さん、@twin_blackcatsさん

うきのアバター

うき

うき

水族館と動物園大好きライター。幼少期は犬・ニワトリ・牛と、自然豊かなところでのびのびと暮らしていました。
動物たちともっと心を通わせたい。動物の不思議な生態や学びが深まるコラムをお届けします。

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