実はかわいい?!個性豊かなイカを見に水族館へ行こう

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まとめ
  • イカの魅力は『見た目』『動き』『色の変化』
  • イカのふわふわと漂う姿やとぼけた表情が観察のポイント
  • クラゲファンにもおすすめな『癒し系』水中生物を知ろう!

イカと聞くと、刺身や天ぷらなどの食材として『食べるもの』というイメージが強いかもしれません。

しかし、実はイカは非常に個性的で、水族館でじっくり観察するとそのかわいらしさや不思議な生態に驚かされる生き物でもあります。

ふわふわと水中を漂い、色を自在に変え、時には好奇心旺盛にこちらを見つめてくるイカ。クラゲファンにもぜひ注目してほしい『癒し系』生物としてのイカの魅力には、気づいている人も少ないでしょう。

ここではそんなイカの魅力についても掘り下げていきます。イカのイメージが変わる、そんなきっかけになるかもしれません。

目次

水族館で見られる!個性豊かなイカ3選

クラゲといえば、その幻想的な動きや透き通った体で癒しの象徴のように思われていますが、イカもまた違ったかたちで人の心をとらえる存在です。

クラゲのようにふわふわと漂いながらも、どこか知的な雰囲気をまとった存在──それがイカです。水族館で観察できる3種類のイカには、それぞれ異なる魅力が詰まっています。

コブシメ(瘤烏賊):変幻自在のカラーチェンジャー

コブシメは、最大50cmにもなる大型のイカ。ヒレの背面は濃い紫褐色で、白く小さい模様が特徴です。

東南アジアや沖縄周辺に生息しており、日本の水族館でもよく見かけます。比較的温厚で、水槽内でもゆったりと泳ぐ姿が観察できます。

特筆すべきは、体色を自由自在に変化させる能力です。コブジメは威嚇・求愛・隠密行動など、さまざまな状況に合わせて体の色を変化させることができます。

例えば、オスはメスに求愛する際に、体の半分ずつを違う色に変えてメスにアピールし、メスはそれに反応して色を変えたり体を揺らしたりします。

このように、イカは体色を自由に変えることで感情や周囲への反応を表現します。これは人間でいう『表情』に近いです。クラゲが『無表情』な美しさなら、イカは『変化する意思』を感じさせる面白さがありますよね。

コウイカ(甲烏賊):ふわりと舞う、水中の忍者

コウイカは、日本近海にも生息する代表的なイカの一種です。比較的小型のイカで、体内に『甲(こう)』と呼ばれる浮力調整器官を持ち、これを活かしてヒラヒラと舞うように水中を浮遊します。

特徴として、背中にサーフボードのような甲を持ち、墨をたくさん吐くので別名『スミイカ』とも呼ばれ、寿司のネタとして食べたことがある人も多いはず。

コウイカの面白い特徴はカムフラージュの能力です。外敵に出会うと、身を隠すために周囲の色に体色を寄せるスキルは、まるで『忍者』のようですよね。ややとぼけた表情で泳ぐその姿は、どこか憎めない愛嬌も感じます。

モンゴウイカ(紋甲烏賊):クリクリの瞳が魅力

モンゴウイカはコウイカの仲間で、胴の長さが30〜40cmにもなる比較的大きめの種です。

特徴的なのは、背面に『気孔』のような模様があることです。この模様がキスマークにも見えるため、英名は『Kisslip cuttlefish』といいます。

水槽内では砂の中に潜ったり、じっと動かずに周囲を観察する姿が見られます。観察していると、こちらをじーっと見つめてくることもあり、その大きくて黒目がちなクリクリの目には好奇心がにじみ出ています。近づくとサッと逃げたり、逆に寄ってきたりする行動も愛嬌たっぷりでかわいいポイントです。

イカが鑑賞できるおすすめ水族館3選

イカの不思議な魅力をもっと身近に体験するなら、水族館は最適な場所です。全国にはイカを展示している水族館が複数あり、イカの魅力をじっくり観察できる場所がいくつかあります。

ここでは、特に展示が充実している水族館を3館を紹介します。幻想的なイカの世界を体感できる施設ばかりなので、ぜひ次の休日に訪れてみてください。

のとじま水族館(石川県)

石川県・能登半島にある『のとじま水族館』は、イカの展示に力を入れている水族館の一つです。コウイカやモンゴウイカなどが展示されており、大型水槽の中で生態を間近で観察できます。ふわふわと漂う姿はまさに“癒し”です。

特に、幻想的な海中トンネルや、巨大な水槽の中で漂うイカたちは、まるで宇宙空間を旅しているかのような不思議な感覚を体感できるでしょう。

能登の美しい自然と一体化したような環境の中で、心ゆくまで海の生き物たちを眺めてみてください!

所在地石川県七尾市能登島曲町15-40
アクセスJR和倉温泉駅よりバス 約30分
料金一般(高校生以上):1,890円
中学生以下 (3歳以上):510円
営業時間9:00〜17:00(季節変動あり)
休園日不定休
駐車台数約650台(無料)

海響館(山口県)

下関にある『海響館』では、アオリイカの展示が人気の水族館です。

また、現在改修工事に伴い【令和6年12月1日(日)~令和7年夏ごろまで】休館しています。訪れる際は、最新の情報をチェックするようにご注意ください。 

透明感のある身体とゆったりとした泳ぎ方は、まさに『海の精霊』と言っても過言ではないでしょう。時期によっては産卵行動も観察でき、生き物としての神秘的な側面にもふれることができます。

所在地山口県下関市あるかぽーと6-1
アクセスJR下関駅よりバス 約7分
料金大人(高校生含む):2,090円
小・中学生:940円
営業時間9:30〜17:30(季節変動あり)
休園日年中無休
駐車台数約900台

サンシャイン水族館(東京都)

『空飛ぶペンギン』で話題になった『サンシャイン水族館』もおすすめの水族館の1つです。都会の真ん中にありながら海の不思議に出会える『サンシャイン水族館』は、その限られた空間の中でも緻密に作られた展示で、イカの生態を深く知ることができます。

ここでは、イカの泳ぎ方や体色の変化のしくみについて解説付きで紹介されており、子どもから大人まで楽しく学べます。特に、アオリイカの展示では、透明な体と優雅な動きが幻想的な空間を演出しています。

夜間のライトアップ展示や、映像演出による『魅せる水槽』の演出は、他にはないユニークな体験となるでしょう。ビルの屋上にあるとは思えない非日常体験が、訪れる人々を魅了すること間違いなしです!

所在地東京都豊島区東池袋3-1-3
アクセス池袋駅より徒歩 約10分
料金高校生以上 :2,600円
小・中学生: 1,300円(入場日によりチケット料金変動あり)
営業時間19:30 〜20:00(季節変動あり)
休園日年数回不定休
駐車台数サンシャインシティ駐車場(1,800台・有料)

幻想的でかわいいイカの世界を体験しよう!

イカは水族館でじっくり観察すると、その個性的な姿や仕草、変幻自在な体色の変化など、魅力がたくさん詰まった生き物であることがわかります。

クラゲのようにふわふわと漂い、美しい体色変化やユニークな行動で私たちを魅了するイカたち。見た目のかわいらしさ、癒される動きなどさまざまな魅力を兼ね備えたイカたちは、クラゲファンにとってもきっと心に刺さる存在になるはずです。

クラゲに癒されていた人が、イカの『表情』や『しぐさ』に惹かれることも少なくありません。イカはもっと注目されていい存在だと私は思うのですが、皆さんどうでしょうか?

今回紹介した水族館以外にも全国の水族館でイカの展示を行っている場所は多いので、ぜひ足を運んでその魅力を間近で感じてみてください!

『食材』としてではなく『愛でる対象』としてのイカ。もしかしたら次の水族館訪問で新たな推し生物に出会えるかもしれませんよ。

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miwa

miwa

生粋の猫派ライター。アメショの猫に飼われながら、他にもカメ・インコ・ウサギ・金魚と幼き頃から過ごしていました。また、水族館大好き。特にサメ類への関心が強く、実は、シロワニの生態研究者になることを夢見ていました。趣味のダイビングでは、海中での生物観察も楽しんでいます。実際のダイビング経験と水族館での観察、両方の視点から海の生き物たちの魅力を伝えていきたいです。

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