【意外と知らない】猫のしっぽは8種類!特徴やしっぽが持つ役割を紹介

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まとめ
  • 猫のしっぽは8種類ある!
  • 長いしっぽ&短いしっぽの猫種がいる
  • しっぽを観察することで猫の感情がわかる!

「猫のしっぽに種類はある?」
「猫のしっぽは何のためにあるの?」

このような疑問を抱く人もいるのではないでしょうか。すらっとした長いしっぽから、短いウサギのようなしっぽ、雷のように曲がったしっぽまでさまざまな種類がありますよね。

実は猫のしっぽは8種類あるといわれています。この記事では猫を3匹を飼っていて、猫が大好きな筆者が、しっぽの特徴や役割・しっぽが表す感情について紹介します。

しっぽについて知ることで、身近な猫のことをもっと理解できるようになりますよ!

目次

猫のしっぽ8種類と特徴

猫のしっぽは8種類あるといわれています。また、それぞれに名前がついているのを知っていますか?

ここでは、種類ごとの名称や特徴について紹介します。

①フルテイル(長尾)

一般的なしっぽのタイプです。約25〜30cmの長さで、日本語では『長尾』と呼ばれます。

②エアリアルカールドテイル

空中にしっぽがくるんとカールしているのが特徴です。長さは30cm以上あることもあります。

③フランクカールドテイル

“フランク”は日本語で『脇腹』を意味し、カールしたしっぽが脇腹あたりに垂れ下がっているのが特徴です。『エアリアルカールドテイル』と似ていますが、しっぽの先がさらに下の位置にきます。

④フラットトゥバックテイル

しっぽが根本から頭のほうに折れ曲がっており、背中に沿ったようになっているのが特徴です。

⑤キンクドテイル(かぎしっぽ)

しっぽの先がねじ曲がっているタイプです。日本語では『かぎしっぽ』と呼ばれます。「幸せを呼ぶ」といういい伝えもあり、縁起のいいしっぽとして知られています。

⑥コークスクリューテイル

ブタのしっぽのようにくるっと巻かれているのが特徴です。『ピギー(子豚)テイル』と呼ばれることもあります。

⑦ボブテイル(短尾)

約6〜7cmほどの短いしっぽの種類です。事故などではなく、遺伝的にしっぽが短くなっています。

⑧ランピーマンクス(無尾)

ほとんどしっぽがないタイプです。『無尾』と呼ばれることもあります。しっぽが短い猫種であるマンクスのなかでも、完全にしっぽがない猫を『ランピー』と呼びます。

短いしっぽが特徴的な猫の種類

短いしっぽを持つ猫の種類を3種類紹介します。

ジャパニーズ・ボブテイル

ウサギのような、短くぽんぽんとした形のしっぽを持つ『ジャパニーズ・ボブテイル』。古来から日本に生息している日本猫がルーツとされ、招き猫のモデルになったといわれています。

海外には『アメリカンボブテイル』や『クリルアイランドボブテイル』といった、しっぽが短い猫種もいます。

マンクス

しっぽが極端に短い、もしくはないことで知られるのが『マンクス』です。

マンクスのなかでもわずかにしっぽがある種類を『スタンピー』、少し長い尻尾を持つ種類を『ロンギー』、しっぱがない種類を『ランピー』と呼びます。

キムリック

マンクスのなかでも長毛で生まれた子猫を品種改良した、カナダ原産の猫を『キムリック』といいます。

長毛で生まれるマンクスの割合は25%と低く、しっぽを持たないとなるとさらに頭数が限られるため、希少価値の高い猫種として知られています。

長いしっぽが特徴的な猫の種類

長いしっぽを持つ猫の種類を3種類紹介します。

アビシニアン

エチオピア原産の猫種で、すらっとした長い手足と丸みを帯びたくさび型の顔が特徴的な猫種です。別名『バレエキャット』や『クレオパトラ・キャット』と呼ばれることもあります。

筋肉質でスレンダーな体型をしており、運動神経が高いことでも知られています。

シャム

グレーやブラックの体毛、濃いブルーの瞳、細くしなやかなしっぽが特徴的な猫種です。骨格は細く、手足は小さめでほっそりとした体型をしています。

その美しい見た目から、世界中で人気を集めている純血種です。

メインクーン

世界一大きな猫種ともいわれる『メインクーン』。大きくがっしりとした骨格とふわふわとした長毛が特徴です。

2011年には『世界一しっぽが長い猫』としてギネスに登録されたメインクーンもいます。

猫のしっぽが持つ役割

猫のしっぽはかわいい見た目だけでなく、機能性にも優れています。ここでは、しっぽが持つ役割について紹介します。

体のバランスを取る

猫はしっぽを使って体のバランスをとっています細い柵や塀の上を涼しい顔で歩けるのは、しっぽでバランスを調整しているから。

落ちそうになったときは、素早くしっぽを振ることで骨盤の位置を調整することもあります。このように猫のしっぽは、バランスを調整する機能を持っているのです。

自分のニオイをつける

猫のしっぽは、ニオイをつけるために使われることもあります。

たとえば、愛猫がご飯やおやつをねだるとき、また甘えたくなったときにしっぽをスリスリ擦りつける状況を目にしたことがあるかもしれません。

これは、自分のニオイを飼い主につけるマーキング行為のひとつといわれています。

体を温める

猫のしっぽは、体を温めるときにも力を発揮します。冬になるとしっぽを体に巻きつけて、まるでアンモナイトのような形で寝ている姿が見られますよね。

しっぽを巻きつけることで、少しでも寒さをしのごうとしているのです。

反対に夏の暑い時期には、しっぽをだらんと下ろして寝ていることが増えるため、しっぽには体温調節の機能もあるといえるでしょう。

コミュニケーションを取る

猫のしっぽは感情が表れる部位でもあります。たとえば、機嫌がいいときはしっぽがピンと立ちますが、怖いときはお腹の下にしっぽを隠すことがあります。

このように、猫のしっぽはコミュニケーション手段のひとつとして使われているのです。

しっぽの動きから読み取る猫の気持ち

犬がしっぽを振って感情を表すように、猫もしっぽの動きから気持ちを読み取れるのを知っていますか?ここでは、代表的なしっぽの動きとそのときの感情を紹介します。

しっぽを立てて歩く

しっぽをピンと真っ直ぐ立てているときは、嬉しさや甘えたい気持ちがあります。

子猫のときに母猫に甘える仕草のなごりといわれており、ご飯が食べたいときや遊びたいときにしっぽを立てて寄ってくることが多いでしょう。

しっぽの先っぽを左右にふる

しっぽの先を左右にパタパタさせているときは、「気になるけれど動きたくない」というサインかもしれません。

愛猫の名前を読んだとき、この動きをされた人も多いでしょう。顔を向けたり返事をしたりはしませんが「聞こえてるよ」としっぽで返事をしているといわれています。

しっぽを小刻みに震わせる

しっぽを小刻みにブルブルと震わせているのを見たことはありませんか?これは、嬉しい感情を表す動きのひとつです。

しっぽをブルブル震わせながら近づいてきたら、かまってあげると喜ぶでしょう。

しっぽをバタバタと大きく動かす

大きくバタバタとしっぽを動かしているときは、苛立ちやストレスのサインです。たとえば抱っこが苦手な猫は、持ち上げられるとしっぽを大きく振ることがあります。

イライラしたり怒っていたりするときは、かまいすぎずそっとしてあげてください。

猫の個性が光るしっぽに注目してみて!

8種類あるといわれる猫のしっぽ。長さや触り心地など、猫によってさまざまな個性が光ります。

種類によって呼び方が異なるため、愛猫や身近な猫のしっぽはどれに当てはまるのかぜひチェックしてみてください。また、しっぽは猫の気持ちを表す大切な部位でもあります。

しっぽをじっくり観察して、猫の感情に寄り添ってあげてください。

かえでのアバター

かえで

かえで

フリーランスライター。動物や転職、美容メディアなど幅広いジャンルでライティング・ディレクション・編集をメインに行う。
個人の保護猫活動家でもあり、保護猫3匹と保護犬1匹と生活中。動物愛あふれる記事制作に貢献したいです。

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