チンチラ(ペルシャ)とは?特徴や毛色の種類を徹底解説

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まとめ
  • 全描種のなかでもトップクラスの美しい被毛を持つ
  • 気品や貫禄があり、性格は大人しくマイペース
  • 静かな場所が好きなので、騒音ケアをしっかりと

穏やかな性格・小さな鳴き声・モフモフの被毛。そんな猫の魅力をギュッ!と詰め込んだ描種が、チンチラ(ペルシャ)です。

今回は、チンチラ(ペルシャ)の特徴や性格などを紹介します。ぜひこの機会に、かわいいチンチラの魅力にふれてください!

目次

チンチラは、ペルシャのカラーバリエーションの一つ!

まず説明したいのが、チンチラとは「ペルシャのカラーバリエーションの一つ」であることです。チンチラという名前の猫はおらず、動物のチンチラは小動物の一種です。

しかし現代において、ペルシャのことをチンチラという名称で呼ぶ人は少なくありません。今回の記事では、描種としてのチンチラ(ペルシャ)について紹介していきます!

チンチラ(ペルシャ)の特徴は?

ここでは、チンチラ(ペルシャ)の特徴を紹介します。

  • 前描種のなかでも、一般的なサイズ感
  • 落ち着いて気品があり、マイペースな性格
  • 被毛のボリュームや美しさはトップクラス

世界中で多くのファンを持つ描種であるチンチラ。美しい被毛だけではない、性格面での魅力にもふれていきましょう。

チンチラ(ペルシャ)の大きさ|体高23~25cm程度の長毛猫

チンチラは、平均体高23~25cmの長毛猫です。猫全体の平均体高とほぼ同等の大きさをしています。平均体重は3~5.5kg。豊かな被毛に覆われているため体も大きく見えますが、体重も一般的な猫とほぼ同じです。

生まれたばかりの子猫の頃から、柔らかい被毛が特徴的です。成長とともに被毛はどんどん伸び、最終的には最長20cmほどの長さになります。

キャットショーの王者!貫禄満点のゴージャスな被毛

ペルシャを語るうえで欠かせないのがまるでシルクのような肌ざわりのゴージャスな被毛です。被毛は艶やかで厚みがあるダブルコートで、フワフワとした柔らかな質感をしています。

キャットショーではもっとも参加数が多い描種でもあり、どのショーでも至る場所で貫禄たっぷりのペルシャを見かけます。ダブルコートの被毛は、毎日のお手入れが必須です。とくに換毛期には大量の抜け毛が発生します。

大人しく穏やか、マイペースな性格

チンチラは基本的に大人しく、穏やかな性格をしています。静かな環境やコミュニケーションを好み、落ち着いた態度からは威厳や貫禄を感じさせるのが特徴です。自分のペースを大切にしており、人間と必要以上に慣れ合うことは好みません。

鳴き声も比較的小さく、興奮しても激しく騒ぎ立てるようなことはほぼないため、集合住宅でも飼育しやすい描種といえるでしょう。鳴く場合でもか細く小さな声であり、その静かさは「発情期の雄猫でさえも声を上げないときがある」といわれるほどです。

女の子はツンデレ傾向、男の子はよくなつく傾向に

個体差にもよりますが、チンチラは性別によって性格傾向が異なるケースが多いとされています。

基本的には、女の子はまさに『お猫様』といえるようなツンデレタイプ。男の子は、飼主に従順でよくなつく傾向にあります。ただし性格は性別だけでは決まらない点には留意しましょう。

平均寿命は15~20歳

チンチラの平均寿命は、15~20歳です。猫全体の平均寿命は13~20歳といわれているため、平均か少し長い程度といえます。多くの猫は年齢とともに貫禄が生まれますが、チンチラは若い頃からドッシリと構えた落ちつきがあるのが印象的です。

鼻が短い短頭種のチンチラは、短頭種気道症候群を患いやすい傾向にあります。短頭種気道症候群は、呼吸困難を引き起こすようないくつかの病気が重なって発症します。暑さや肥満で悪化する傾向にあるため、健康管理・室温管理が大切です。

チンチラ(ペルシャ)の値段は10~20万円

チンチラの値段は、家庭飼育向きかショーキャット向きかで大幅に異なります。家庭猫として飼育する場合は、10~20万円程度であることが一般的です。ショーのチャンピオンの血筋を引き継いだ子猫は、100万円を超えるケースも珍しくありません。

チンチラ(ペルシャ)の毛色の種類は?

ここでは、チンチラの毛色の種類を紹介します。

チンチラの被毛には幅広いカラーバリエーションがあるため、今回はカラータイプごとに特徴を解説していきます。カラーの珍しさや被毛のボリューム感、柄の美しさなどによって、個体の価格も変動する点に留意しましょう。

チンチラ(シルバー・ゴールデン)

チンチラは、チンチラ(ペルシャ)のなかでも代表的な毛色の一つです。

銀色のチンチラシルバ―と黄金色のチンチラゴールデンに大別され、瞳は青もしくは緑に定義されています。シルバー・ゴールデンともに、毛先の5分の1に黒色が入っていることも特徴です。

ソリッドカラー(ブラック・ホワイトなど)

ソリッドカラーとは、全身の被毛が均一なカラーを指します。ペルシャでは、ブラックやホワイトなどが代表的です。ただし血統書上はソリッドカラーでも、季節や年齢によって淡いグラデーションが生まれる場合もあります。

パーティーカラー(トーティシェル・ブルークリーム)

パーティーカラーとは、2色または3色のみが組み合わさったカラーです。チンチラの場合は『トーティシェル』か『ブルークリーム』の2種類のみです。トーティシェルは黒や錆色が混ざった野性的な色で、ブルークリームは灰色や白が混ざった透明感のある色です。

タビー(シルバータビー・ブランタビーなど)

タビーとは英語で『縞模様』を指します。チンチラもタビー柄が認められており、シルバータビーやブラウンタビーなどが一般的です。縞模様の入り方に個性が出やすく、被毛のボリュームによって柄の印象が変わるのも魅力です。

ヒマラヤン

「ヒマラヤンは描種では?」と思う人も多いかもしれませんね。実はヒマラヤンは、一部団体を除いて描種とは認められておらず、チンチラのカラーバリエーションの一つとして認識されています。

たとえば日本の正式な血統書として通用するCFAでは、ヒマラヤンはペルシャの扱いです。

ヒマラヤンのカラーは、白い被毛にこげ茶色のポイントが入った『シールポイント』が代表的。その他にも、クリームポイント・チョコレートポイント・ブルーpointなど、ポイントのカラーに応じた名称がつけられています。

目の色はサファイヤブルーのみが認められていることが特徴です。

チンチラ(ペルシャ)を飼育するのにおすすめな人

ここでは、チンチラを飼育するのにおすすめな人を紹介します。見た目も性格も特有の個性を持っているチンチラ。性質・性格を加味したうえで、飼育のイメージを広げていきましょう。

毎日のお手入れを楽しみながら継続できる人

チンチラを飼育するのにおすすめな人として、毎日のお手入れを楽しみながら継続できる人があげられます。チンチラのブラッシングは、5分を1日最低1回。換毛期や寒い時期であれば2回必要です。

とくに冬や換毛期では、数日放置するだけであっという間に大きな毛玉ができてしまいます。あまりにもボリュームが豊かであるため、チンチラは自分で被毛のケアをしきれません。チンチラは、人の手によるお世話を前提とした描種なのです

静かな環境を用意できる人

チンチラの飼育では、静かな環境を用意できる人が向いています。チンチラは、落ち着いた環境でのんびり過ごすことを好む猫です。騒音によってペースや眠りを乱されると、大きなストレスを感じてしまいます。

ベッドやケージは窓から遠ざけ、外の音がなるべく聞こえない環境をつくりましょう。マンションで隣室や上階からの音が気になる場合は、ペットのために引越しも検討する必要があります。

猫との落ち着いた生活を楽しみたい人

チンチラは、猫との落ち着いた生活を楽しみたい人にピッタリです。チンチラにも好奇心自体はありますが、ほかの描種と比べて積極的に遊びに誘うような性格ではありません

基本的には、気品があってプライドが高く、人との距離感を守る猫です。そのため「猫と一緒にたくさん遊びたい」という人には不向きかもしれません。

反対に猫と同じ空間で一緒に暮らすこと自体を楽しみたいという人には、ぜひ推奨したい描種といえるでしょう。

性格の飼いやすさはピカイチ!チンチラ(ペルシャ)と癒しの日々を楽しもう

今回は、チンチラの特徴や性格などを紹介しました。チンチラは、静かな場所でお昼寝をするのが大好きです。日光を浴びながらうっとりと眠っている姿を見ているだけで、人間の心まで癒されます。

毎日のケアを楽しめる人であれば、チンチラは飼いやすさがピカイチの描種。ぜひこの機会に、かわいいチンチラのお迎えを検討してみてください。

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あらゆるジャンルを縦横無尽に駆け巡る雑食系ライター。元ペットショップ販売員として表彰経験あり。SEOを中心に、執筆記事は2,000本以上。アニマル・メンタルヘルス・ウェルビーイングなどを中心に、毎日の充実度がちょっぴり高まる記事を発信中。

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