- シニア猫のフードは、たんぱく質のバランスが大切
- 10日ほどかけながら少しずつ切り替えよう
- 獣医師に相談しながら、愛猫の体質や状態に合ったフードを選ぼう
愛猫が年齢を重ねてくると、悩みの種になるのがフード選びです。今回は、シニア猫のフードを選ぶ際のポイントや、おすすめのシニア猫用フードを紹介します。愛猫の悩みに応じたフードを選び、健康状態を適切にサポートしていきましょう。
シニア猫のフードを選ぶときのポイント
ここでは、シニア猫のフードを選ぶときのポイントを紹介します。
シニア猫用のフードは非常に多くのメーカーが生産しているからこそ、どの商品を選べばよいのか迷ってしまいますよね。愛猫の状態と照らし合わせつつ、優先したい要素を学んでいきましょう。
動物性たんぱく質が豊富な商品を選ぶ
シニア猫用のフードを選ぶ際は、動物性たんぱく質が豊富な商品を選ぶことが推奨されます。なぜなら動物性たんぱく質は、猫の筋肉や骨など重要な器官を構成するために欠かせない栄養素だからです。
選ぶ際は、魚や鶏肉などの良質な原材料が含まれているかどうかを確認しましょう。
グレインフリーの商品がおすすめ
グレインフリー(穀物不使用)であることも、シニア猫用のフード選びで重要なポイントです。肉食動物である猫は、本来炭水化物の消化吸収が苦手な生き物です。
シニア猫は胃腸の機能が下がり気味であるため、よりスムーズに消化できる商品を選ぶとよいでしょう。またグレイン量を減らすことは、老後の肥満防止にもつながります。
機能が低下しやすい腎臓をケアできる商品を選ぶ
猫はほかの生き物と比べて、腎不全のリスクがとくに高い生き物でもあります。年齢を重ねるほど腎不全のリスクも上がるため、シニア猫用のフードでは「腎臓ケア」に特化した商品を選ぶとよいでしょう。
人気のシニア猫用フード5選
ここでは、シニア猫におすすめのフード5種類を紹介します。加齢により生じる悩みや症状は、猫によって異なるものです。紹介する商品の成分や口コミを目安にしつつ、愛猫にピッタリのフードを探してみましょう。
シニアトータルケア機能|Hill's Science Diet PRO
- 対象年齢:7歳以上
- 特徴:ビタミンEとビタミンCを含む優れた栄養バランスで免疫力アップ
『シニアトータルケア機能』は、優れた栄養バランスで愛猫の免疫力をサポートするフードです。厳選された自然素材から50種類以上の栄養素を組み合わせており、ナチュラルな美味しさが楽しめるのも魅力。合成着色料や香料不使用で、安心して与えられます。
Hill's Science Diet PRO シニアトータルケア機能|Amazon
シニア キャットフード 10歳からの高齢猫用|LEONARDO
- 対象年齢:10歳以上
- 特徴:免疫力アップ、歯垢の除去、pH値の最適化など総合的な健康サポート
『シニア キャットフード 10歳からの高齢猫用』は、腎臓への負担に配慮したフードです。歯垢の除去やpH値の最適化など、高齢猫が抱えやすい悩みを総合的にケアしてくれます。オキアミやチアシードなどのスーパーフードが配合され、動物性たんぱく質も豊富に含まれています。
LEONARDO シニア キャットフード 10歳からの高齢猫用|Amazon
腎臓と下部尿路の健康維持|MiawMiaw
- 対象年齢:7歳(頃)以上
- 特徴:必須アミノ酸のタウリン配合で、目と心臓の健康を維持
『腎臓と下部尿路の健康維持』は、愛猫の目と心臓の健康を維持するためにおすすめのフードです。獣医学部の名門である北里大学の教授と共同開発しており、栄養だけではなく「美味しさ」にも配慮したフードとなっています。
日本猫 キャットフード 11歳以上用|LACINE
- 対象年齢:11歳以上
- 特徴:日本猫が好みやすい風味を追求。膝や腰など関節の健康維持
『日本猫 キャットフード 11歳以上用』は、日本猫が好みやすいカツオの味わいを取り入れたフードです。グルコサミンやコンドロイチンが豊富に含まれており、腰や膝などを含む関節の健康維持をサポートします。カリカリ感が楽しめる食感の良さも魅力です。
LACINE 日本猫 キャットフード 11歳以上用|Amazon
キャットフード ドライ 15歳以上の腎臓の健康維持用|All Well
- 対象年齢:15歳以上
- 特徴:お腹の中で素早く崩れ、食後の吐き戻しを防止・軽減
『キャットフード ドライ 15歳以上の腎臓の健康維持用』は、消化機能が弱った15歳以上の猫に推奨されるフードです。お腹の中で素早く崩れる形状をしており、吐き戻しを防ぎます。栄養分は腎臓の健康維持に特化しており、素材にこだわった美味しさも楽しめます。
All Well キャットフード ドライ 15歳以上の腎臓の健康維持用|Amazon
経験者もおさらい!シニア猫のフードの与え方
シニア猫用フードの悩みの種となるのが、フードの切り替え方法ですよね。ここでは、シニア猫にフードを与える方法やポイントを紹介します。
シニア猫飼育の初心者はもちろん、慣れている人もぜひこの機会におさらいしておきましょう!
10日ほどかけながら、少しずつフードを切り替える
フードの切り替えでは、普段のフードに少量の新しいフードを混ぜます。愛猫が問題なく完食できたら、10日間ほどかけながら少しずつ新しいフードを増やしていきましょう。無理に増やそうとせず、愛猫の食べるペースに合わせることが大切です。
突然食べなくなった場合は獣医師に相談を
切り替えの最中に愛猫が突然フードを食べなくなったときは、自己判断せずに獣医師に相談してください。通院の際は、新しいフードのパッケージを持参すると診断がスムーズになる場合があります。
顎の機能低下や歯が抜けた際は、ウェットやペーストも検討
加齢により顎の機能が低下したり、歯が抜けたりした際は、ウェットタイプやペーストタイプのフードも検討しましょう。
ただしウェットタイプは嗜好性が強い商品が多く、慣れるとドライタイプを食べにくくなるリスクも。不安であれば獣医師に相談しながら、適したフードの種類や頻度を探っていきましょう。
1日でも長く、健康で!フードは体づくりの基礎
今回は、シニア猫におすすめのフードや、フードを切り替える際のポイントなどを紹介しました。食べ物は、健康な体づくりの基本です。愛猫の年齢や状態に合った商品を探し、1日でも長く元気に生活してもらいましょう。
また以下の記事では、愛猫がシニアになったときに準備しておきたいことをまとめています。高齢猫を飼育している人や、愛猫が高齢期に差し掛かる人は、ぜひ今回の記事と合わせて参考にしてください。