- 短毛種は、長毛種と比べてお手入れが段違いに簡単!
- 疾患や皮膚病に気づきやすいのも安心
- 性格に被毛は関係なし!個体ごとの個性を大切に

短毛猫と長毛猫では、被毛の肌ざわりに大きな違いがあります。
短毛猫の毛並みは、スベスベ&ツヤツヤ!フカフカ&モフモフな長毛猫ももちろん素敵ですが、短毛猫ならではの質感や表情のわかりやすさには、「一度飼ったらもう短毛猫しか選べない!」という声もあがります。
今回は、短毛猫の魅力や人気の短毛種を紹介します!短毛猫ならではのチャームポイントを知り、もっと猫たちに詳しくなりましょう。
健康ケアがしやすい!短毛種の猫の魅力

ここでは、短毛猫ならではの魅力を紹介します。
短毛猫にも長毛猫にもそれぞれの魅力がありますが、日々のお世話のしやすさに関しては、短毛猫に軍配が上がります。短毛猫が飼育しやすい理由を知り、お迎えのイメージを膨らませていきましょう。
毛玉ができにくく、お手入れが簡単!
短毛猫のメリットとして、毛玉ができにくくお手入れが簡単であることがあげられます。
長毛猫の毛玉ケアでは、毎日1~2回のブラッシングをおこなう必要があります。しかし短毛猫であれば、週に数回程度のケアでもOK。毛玉ができにくいため、痛みや毛球症などのリスクも下がります。
シャンプーの回数も長毛種より少なめでOK
短毛猫は長毛猫と比べて、被毛に汚れが付着しやすいのも魅力です。
シャンプーの回数も増やしすぎる必要はなく、年に1~2回程度で十分でしょう。お風呂場で洗わずとも、ペット用のシャンプーシートで日々の汚れを落としやすいのもうれしいポイントです。
体型の変化や疾患に気づきやすい
短毛猫の魅力として、ボディラインが把握しやすく、肌荒れにも気づきやすいことがあげられます。
腫瘍・外傷・皮膚疾患に早い段階で気づけるため、早期の適切な処置につなげられます。また太った・痩せたなどの体格の変化も察知しやすく、体重管理や健康診断に関する判断も早まるでしょう。
スベスベな毛並みにウットリ!人気の短毛猫10選
ここでは、短毛種のなかでも人気の描種、10種類を紹介します!
同じ短毛種でも、描種によって性格傾向や特徴は千差万別。それぞれの性質を学びながら、お気に入りの描種を探してみてください。
明るく素直な性格が特徴のアメリカンショートヘア

アメリカンショートヘアは、アメショ柄とも呼ばれる特徴的なダビー模様(縞模様)を持つ猫です。明るく素直で社交的、という家庭猫として理想的な性格が魅力です。猫らしい気まぐれさもしっかりと持ち合わせており、初めての猫の飼育にも推奨されます。
高貴な見た目と上質な被毛が魅力のロシアンブルー

ロシアンブルーは、高貴な佇まいから上品な印象を抱かせる猫種です。上質な絹糸のような質感の被毛は、シャンプー時に地肌を濡らすのが困難なほど防水性に優れています。人見知りをしやすい傾向にありますが、飼主にだけは従順&甘えん坊な性格をしています。
穏やかでフレンドリーなマンチカン

マンチカンは、穏やかかつフレンドリーな性格傾向の猫種です。ほかの動物や子どもとも明るくコミュニケーションを取れるため、多頭飼育でも推奨されます。短足のイメージがありますが、実際に足が短く生まれるマンチカンは全体の2割程度となっています。
つぶらな瞳や折れた耳もかわいいスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドは、ペタリと折れた耳が特徴的な猫種です。しかしマンチカンの短足と同様に、完全に耳が折れている個体は全体の半分以下となっています。飼主にベッタリと甘えてくれる子が多く、猫と一緒にスキンシップをとりたい人におすすめの描種です。
小柄な体に大きな目、お人形のようなシンガプーラ

シンガプーラは、全描種のなかで最小の猫として知られています。小柄な体に大きな瞳を持ち、まるでお人形のように愛らしい容姿が特徴的です。体の小ささとは裏腹に豊富な好奇心を持っており、遊び好きな子が多い傾向にあります。
気品あふれる貴婦人のようなシャム猫(サイアミーズ)

シャム猫(サイアミーズ)は、顔・足先・尻尾に特徴的な濃いカラーを持つ描種です。飼主とのコミュニケーションを好み、寂しがり屋で甘えん坊な性格の子が多い傾向に。細くしなやかな体つきで、貴婦人のような品格を感じさせるのも魅力です。
まるでヒョウのような被毛が美しいベンガル

ベンガルは、ヒョウを彷彿とさせる野性的な見た目が特徴的な描種です。全血統のなかでもとくに身体能力が高く、飼育の際は十分に運動できるスペースの確保が必須になります。性格は意外にも明るく甘えん坊で、家族やほかのペットとも愛情深く接してくれます。
ワイルドな斑点模様に魅了されるオシキャット

オシキャットは、特徴的な斑点を持つワイルドな描種です。引き締まった筋肉や骨格、凛々しい表情、滑らかな肌ざわりと、短毛猫ならではの強さと品格を併せ持ちます。甘えん坊で穏やかな性格をしており、犬のようにキャッチボールで遊んでくれることもあるんですよ。
優美な姿と野生味のコントラストがたまらない!アビシニアン

アビシニアンは、野性味と優美さを兼ね備えた描種です。長く伸びた脚と筋肉質な体を持ち、しなやかな動きでウットリさせてくれます。飼主によく懐く子が多いだけではなく、賢さも特徴的。ほかの描種以上に、人間の言葉をよく理解するといわれています。
個性的な外見と甘えん坊な性格がクセになるスフィンクス

スフィンクスは、唯一無二の個性を持つ、ほぼ無毛の描種です。その特性上、室温の管理やケガ・皮膚病の防止など、ほかの猫以上に体調を気にかけてあげる必要があります。
性格は非常に飼いやすく、懐っこく甘えん坊で従順、そして社交的。飼育に苦労する分だけ、大きな幸福を与えてくれる描種といえるでしょう。
短毛種の猫を飼育する際のポイント

ここでは、短毛種の猫を飼育する際のポイントを紹介します。
短毛猫は日々のお手入れが楽な傾向にありますが、場合によっては長毛猫よりも気配りが必要なシーンもあります。短毛種の特性を学びつつ、ペットも人間も幸せな生活につなげていきましょう!
意外と抜け毛も多い!適したブラシを使おう
多くの短毛猫は、換毛期を中心とした抜け毛が多いことが特徴です。長毛種の柔らかい毛と比べると、クッションや洋服などに刺さりやすく、粘着シートでは取りにくいことも。
抜け毛自体をゼロにすることはできませんが、短毛種に適したブラシを使うことで被毛の飛び散りを最小限にできます。
多くの短毛種では、ラバーブラシでのケアが推奨されています。とくに先端が丸く作られているブラシは、皮膚への刺激が弱く痛みを感じにくいためおすすめです。
運動能力が高い子が多い!部屋のスペースを確保しよう
すべての短毛種に該当するわけではありませんが、毛が短い猫の多くは運動能力が高い傾向にあります。なぜなら短毛種は長毛種と比べ、野生に生きていた姿を色濃く残している種類が多いからです。
そのため飼育の際は、運動用として部屋の空間を確保し、上下の空間を移動できるようなスペースをつくりましょう。猫専用のキャットタワーや段差をつくることで、家具への飛び乗りのような問題行動も減らせます。
性格は猫それぞれ。個体の個性を大切に!

「短毛猫は元気で活発」「甘えん坊で懐っこい子が多い」という印象を持っている人も多いのではないでしょうか。確かに、描種によっては一定の性格傾向が示されています。しかし描種ごとの性格・性質は、論文や研究によって解明されたものではありません。
性格はあくまで傾向であり、環境の変化や加齢、避妊・去勢手術などによっても変化する可能性があります。「短毛種だから〇〇な性格」と決めつけるのではなく、個体ごとの個性と向き合う姿勢を大切にしましょう。
野性味も魅力的。今日も短毛種の猫ににメロメロ!

今回は、短毛種の猫の魅力や、人気の短毛猫を紹介しました!
短毛猫は長毛猫と比べ、カラーや柄の入り方がわかりやすいのも魅力ですよね。被毛の長さだけに限らず、性格も見た目も、1匹ずつに与えられた世界で一つのギフトです。
ぜひこの機会に、短毛種についてさらに深く調べ、彼らの魅力にメロメロになってくださいね!