- 5月10日〜16日は愛鳥週間
- 愛鳥週間は野鳥や自然環境について考える期間
- 愛鳥週間を機会に野鳥の観察がおすすめ
私たちは日々、多くの生き物に囲まれながら生活しています。しかし生き物が身近に存在しているからこそ、彼らについて深く知ろうとする機会は多くありません。
中でも「鳥」は、ペットとして飼育している人以外はふれあう機会も少ないのではないでしょうか。野生に生きる野鳥であればなおさらですよね。
今回は、野鳥や自然環境について考える「愛鳥週間」について紹介します。
5月10日〜16日は愛鳥週間!
愛鳥週間(バードウィーク)とは、鳥類保護連絡協議会がつくった週間です。野鳥を大切にしたり守ったりする思想の拡大を目的として設けられました。
愛鳥週間の期間は、毎年5月10日から16日の1週間です。愛鳥週間は、もともとアメリカで5月4日に設けられたバードデー(鳥の日)を起源としており、日本で提案された際は気候による野鳥の活動状態を加味して現在の日程に調整されました。
愛鳥週間のおもな目的は「野鳥保護思想の普及」ですが、考えるべき対象は野鳥だけではありません。野鳥を取り巻く自然環境や人間との関係性についても学ぶことで、生き物との共存について知識を深められます。
野鳥の生態について調べることはもちろん、ゴミ拾いや巣箱づくりなど「野鳥の生活環境の改善に関わる行動」も愛鳥週間の過ごし方の一つです。
野生の鳥に会いに行こう!愛鳥週間の楽しい過ごし方
ここでは、5月の愛鳥週間の過ごし方を紹介します。
私たち一人ひとりの行動は、今後の自然環境の変化につながっていきます。同じ地球の仲間を守るために、野鳥についての知識を深めていきましょう。
野生の鳥を見つけに外へ出かける
愛鳥週間にぜひ試してほしい過ごし方が、バードウォッチングです。特別な機材を持っていなくても、スマートフォンのカメラだけで十分楽しめます。
歩きやすい靴を履いて、耳を澄ましながら公園や雑木林を散歩してみましょう。野鳥の鳴き声や姿をデータに残し、図鑑と見比べてみるのも面白いですよ。
野鳥の動画や図鑑で知識を深める
愛鳥週間は、家の中でも動画や図鑑などで野鳥を学べるよい機会です。
動画投稿サイトで「野鳥」のキーワードで検索すると、日本に住む美しい野鳥の種類を解説した動画が多く見つかります。
中でもおすすめは「野鳥 ライブ」のキーワードでの検索です。巣箱に設置されたライブカメラを通して、自然に生きる野鳥たちの姿をリアルタイムで観察できます。
愛鳥週間で見つけたい!5月に見かける鳥の種類3選
ここでは、愛鳥週間である5月10日から16日にかけて見つけやすい野鳥を紹介します。
普段は鳴き声だけが聞こえるような野鳥でも、ぜひ愛鳥週間を機会に姿まで探してみましょう。
ウグイス
ウグイスは春を代表する野鳥の一種です。ウグイスにとって5月は一年の中で最も活発に鳴く時期で、朝の4時頃から夕方にかけてなんと3,000回以上鳴くこともあるのだとか。
特に自然が豊かな場所に行くと、縄張りを主張し合うウグイスたちの鳴き声を多く聞くことができます。
ウグイスの「ホーホケキョ」「ケキョケキョ」という声を聞くと、春が来たと実感できますよね。
ヒバリ
美しい鳴き声が特徴的なヒバリは、周辺よりも少し高い場所に止まってさえずる性質を持ちます。
瓦・草地・農耕地などを中心に生息しており、湖や沼地など湿度が高い場所でも見つけられるでしょう。
ヒバリは一度に行うさえずりの時間が長く、20分以上鳴き続けることも。見た目は茶色と白のまだらのような模様であるため、木々の隙間などに隠れていないか探してみてください。
ツバメ
渡り鳥であるツバメは、3月上旬に東南アジア近辺から日本にやってきます。
4月の繁殖期を経て、愛鳥週間である5月上旬〜中旬には育雛(いくすう・卵からかえった雛を育てること)が始まります。
親鳥が餌を持ってくると、雛は「ギャーギャー」という元気な声を聞かせてくれるでしょう。ツバメの巣は屋根や駅などで見かけるため、親子ツバメの姿を探してみてください。
ゴールデンウィークが終わった後は、愛鳥週間を楽しもう!
今回は、愛鳥週間の意味や期間、春に出会いたい野鳥の種類などを紹介しました。
毎日のように目にする野鳥たちですが、彼らがどのような生活を送っているのかまでは知らない人が多いものです。愛鳥週間をきっかけに、ぜひ野鳥と彼らを取り巻く環境について学んでみましょう。
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