リスは、私たちの生活に身近な小動物の一種です。動物園ではもちろん、住んでいる地域によっては野生で生きている個体を見かける人も多いのではないでしょうか。そんなリスへの理解を深める日として制定されたのが「リスの日」です。
今回は、毎年1月21日にやってくる「リスの日」の意味や由来について紹介します。日本各地のリスに会える施設も紹介していきますので、ぜひこの機会にリスの魅力にふれてみてください。
1/21はリスの日!意味や由来は?
ここでは、リスの日の意味や由来、生態としてのリスの特徴を紹介します。リスはペットとしても人気のエキゾチックアニマルです。犬や猫を飼うのは難しい人でも、お散歩いらずのリスであれば無理なく飼育できるかもしれません。
自然保護施設のスタッフが、リスへの理解を深めるために制定
1月21日のリスの日は、アメリカの自然保護施設のスタッフによって制定されました。制定したスタッフは野生動物のリハビリを行っている施設で働いており、リスの日には「身近なリスが無事に越冬できるように」という願いが込められているとのことです。
リスは齧歯目リス科に属する動物の総称であり、亜種も含めて全世界に分布しています。冬眠するリスの種類は「シマリス」のみであり、多くのリスは秋のうちに食べ物を蓄えて越冬の準備を行います。
意外なあの動物も、実はリスの仲間!
実はリスの種類は、5亜科58属285種も存在しています。日本に存在している「齧歯目リス科リス属」はエゾリスとニホンリスの2種類のみですが、「リス科リス亜科モモンガ族」のモモンガや、「リス科リス亜科ムササビ属」のムササビも、生物分類上はリスの仲間です。
地中で暮らす「ジリス」の仲間としては、プレーリードッグやマーモットなどが代表的です。リス科は種類によって大きさも多様であり、10㎝程度の「アフリカコビトリス」から8kg以上にもなる「アルプスマーモット」まで、幅広い生き物が存在しています。
実は臆病なリス。飼育では少しずつ距離を縮めよう!
ペットショップにおけるリスの生体価格は、7,000円〜1万円程度が相場です。小さな生き物ですが運動量は多いため、ケージは広さ・高さともに余裕のあるサイズを選びます。またケージ内の保温性や吸湿性などを確保するため、木くずや草などの床材を敷きましょう。
リスの食事は、市販の専用フードで十分です。ペット用のリスは草食寄りの雑食であるため、定期的に動物性たんぱく質を与えるといいようです。
リスは基本的に臆病な性格をしており、単独行動を好む傾向にあるため、少しずつ距離を縮めていくことが大切です。最初から濃厚なスキンシップをとろうとせず、個体の性質を尊重しながらゆっくりとコミュニケーションをとっていきましょう。
全国各地のリスに会える施設3選
ここでは、全国各地のリスに会える施設を3つ紹介します。「図鑑や動物園でリスを見たことはあるけれど、実際にふれたことはない!」という人も多いのではないでしょうか。リスとのふれあいを楽しめる施設も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
町田リス園【東京都】
町田リス園は、リスのエサやりやモルモットとのふれあいが楽しめる施設です。放飼場には約200匹のタイワンリスが放し飼いにされており、一般的な動物園では体験できないような近い距離感でリスを観察できます。屋根付きのエリアも多いため、雨の日でも安心して楽しめます。
住所 | 東京都町田市薬師台1-733-1 |
アクセス | 小田急町田駅から「本町田経由野津田車庫行」または「鶴川駅行」のバスで約20分、「薬師池駅」下車 |
営業時間 |
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休園日 |
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入場料金 |
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駐車場台数 | なし |
大阪狭山市立市民ふれあいの里 リス園【大阪府】
大阪狭山市立市民ふれあいの里にあるリス園は、タイワンリスと直接ふれあえる施設です。人間に友好的であり、エサを購入するとすぐに近付いてくれるのだとか。満腹になると巣箱の中でゆっくり過ごす子が多いため、スキンシップを楽しみたい人は午前中が狙い目です。
住所 | 大阪狭山市東野東1-32-2 |
アクセス | 南海高野線「狭山駅」から市循環バスに乗り換え、「ふれあいの里バス停」すぐ |
営業時間 | 9:00~17:00(季節により変動あり) |
休園日 | 年末年始 |
入場料金 | 200円 |
駐車場台数 | 約50台・要確認 |
リスの森【岐阜県】
リスの森は、シマリスをはじめとする複数種類のリスとふれあえる施設です。直接エサを与えられ、小さくともたくましいシマリスを身近に感じられます。運が良ければ、手のひらの上に乗ってエサを食べてくれることも!
住所 | 高山市松倉町2351-7 |
アクセス | 高山本線「高山駅」から車で約20分 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
休園日 |
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入場料金 |
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駐車場台数 | 40台 |
記念日を通してリスへの理解を深めてみよう!
今回は、1月21日に制定された「リスの日」の意味や、リスの生態について紹介しました。小さな体からは想像もつかないような、パワフルな運動量を持つリス。可愛さとアクティブさのギャップも、リスの大きな魅力です。
地域によっては、リスの個体数が減少傾向にあるエリアも存在しています。リスが持ち運んだり土に隠したりした植物の種は、やがて芽を出し森に育ちます。リスの生存環境を守ることは、地球の豊かな自然を守ることにもつながるのです。
ぜひこの機会にリスについて学び、リスの「可愛い」以外の魅力にも目を向けてみましょう!
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