- 年末年始に帰省をする人のうち「ペットと一緒に帰省する」と答えた割合は約54%
- 一緒に帰省する場合は、事前に移動やキャリーに慣れさせておくとベター◎
- 公共交通機関を利用する際は、会社ごとのルールを確認
- 留守番の際は誤食や事故に注意。ペットシッターやペットホテルも検討して
今年も年の瀬がやってきました。ペットの飼い主さんにとってのこの時期の不安の種は、帰省時のペットの処遇です。一緒に帰省する場合もお留守番の場合も、それぞれの心配事がありますよね。
今回は、ペットを連れて帰省する際&お留守番をさせる際の注意点やポイントなどを紹介します。
また200人にアンケートを取った結果でわかった「ペット帰省」のホンネも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ペットの帰省、みんなはどうする?
ここでは、ペットとの帰省に関するアンケート結果を紹介します。
ペットオーナーとしてのキャリアが長い人はもちろん、ペットを飼い始めて間もない人は帰省に大きな不安を感じるものです。仲間や先輩の意見を参考にして、帰省の方法を決めるヒントにしていきましょう。
年末年始ペットと一緒に帰省を検討している人は50%以上
ペットオーナー200人を対象にしたアンケートによると、年末年始に帰省をする人のうち「ペットと一緒に帰省する」と答えた割合は約54%になりました。
犬や猫以外のペットを飼育している人を含めても、半数以上の人がペットとの帰省を検討していることがわかります。
また「悩み中」と答えた人も含めると、全体で約68%の結果になりました。
ペットとの帰省を悩む最も大きな理由は「ペットにかかるストレス」
ペットとの帰省に消極的な人の意見の中で、最も目立ったのは「ペットにストレスがかかりそうだから」という理由です。
他には「連れて行くと迷惑がかかりそうだから」や「車酔いが不安だから」などの意見が挙げられました。
帰省という概念がないペットにとって、理由もわからず普段と違う環境に連れて行かれるのはストレスがたまってしまいそうですよね。
移動手段は?ペットとの帰省に自家用車を使う人が6割
ペットとの帰省を検討している人に移動手段について質問した結果、約61%の人が自家用車を利用すると答えました。(複数回答)
ペット同伴の移動において、自家用車のメリットは多数存在しています。何より、公共機関を使わないことで周囲に迷惑をかけなくて済む点が大きいですよね。
しかしその反面、長時間の移動になることや車酔いなどの懸念も多い模様です。
ペットと一緒に帰省!移動手段の注意点は?
ここでは、ペットと一緒に帰省する際の注意点について紹介します。
ペットの心身の状態を最優先に考えつつも、周囲へのマナーを守ってこそのペットオーナーです。事前に押さえるべきポイントを学び、安心感のある帰省へとつなげていきましょう。
事前にキャリーやリードに慣れさせておく
ペットとの帰省を検討している人は、当日までにキャリーやリードに慣れさせておきましょう。可能であれば、帰省当日に実際に使う予定のアイテムを用い、ペットにシミュレーションを行います。
特に普段あまりキャリーに入らないペットや、病院への通院でしかキャリーを使われないペットは、キャリー自体に不安や恐怖心を抱いている可能性があります。
日常的にキャリーにふれあわせ、当日のペットのストレスを少しでも緩和させましょう。
短時間のトライアルをしておく
帰省の前にお出かけ自体に慣れさせるため、短時間のトライアルをしておくのも一つの手段です。初めての電車や車などではストレスも大きくなってしまうもの。電車や車に少しでも慣れさせてあげると、当日のストレスや不安も軽減されます。
もしトライアルが難しい場合は、知らない人や場所に触れさせる期間を増やすとよいでしょう。
特に人見知り・犬見知りをしやすい子の場合は、普段行かない町の散歩やドッグランの利用などを通し、少しでも社交性を養うことをおすすめします。
公共交通機関のペットマナーを確認しよう!
公共交通機関の利用を検討している場合は、バスや鉄道のマナーを確認しておきましょう。鉄道会社によってルールが変わるケースもあるため、普段使っている路線以外の常識を確認する必要があります。
キャリーの大きさやペットを含めた重さ・キャリーの置き場所・乗せ方・料金など、会社によって規定はさまざまです。
特に普段ペットをキャリーではなくバギーに乗せて移動している場合は要注意です。ペット同伴のバギーは禁止になっている可能性があります。
会社ごとのルールはもちろん、顔を出さない・無駄吠えをさせないようにしつけておく・トイレをさせておくなどの基本的なマナーも確認しておきましょう。
公共の場には動物が苦手な人や喘息・アレルギー持ちなどの人もいることを念頭におくことが大切です。
ペットの体調・トラブルにも注意
短時間の電車やバスなら大丈夫な子でも、慣れない長距離の移動では体調を崩してしまう可能性があります。自家用車に限らず、電車やバスで酔ってしまうこともあるでしょう。
もしもの場合にすぐに気づけるように、キャリー内の状態に常に気を配りましょう。ペット用の飲み水を用意したり、もし嘔吐をしてしまったときのケア用品などを持ち歩いたりなども大切です。
また普段は冷静なペットでも、体調不良や乗り物の騒音・振動、多くの人たちの雑踏などでパニックを起こしてしまう可能性があります。
体調不良時にでも口にできるお気に入りのお菓子や、メンタルの安定につながるおもちゃなどを所持することも忘れないようにしましょう。
帰省中、ペットを家で留守番させる場合の注意点とポイント
ここでは、帰省中にペットを留守番させる際の注意点やポイントを紹介します。
数時間程度のお留守番に慣れている子でも、ひとりきりで夜を過ごすと寂しさや不安から問題行動に走ってしまう場合があります。ペットの心や体の安全を守るために、できる予防策はすべて行いましょう。
事故や誤飲をしないように片付けておく
長期間のペットのお留守番において、最も気をつけるべきは誤飲やけがなどの事故です。基本的な掃除はもちろん、おもちゃの出しっぱなしや小物の放置などがないように心がけましょう。
ただしペットのお留守番では、心の平穏を保つためにお気に入りのぬいぐるみやおもちゃを置いておくことは推奨されます。口の中に入ってしまうような小さいおもちゃは、念のため避けるのがベターでしょう。
心が不安定なペットは、思いもよらぬ行動に走るものです。「これは口に入っちゃうかな?」と迷ったらNG、と言い聞かせながら整理整頓を行なってください。けが防止のために、高さがある場所には段差を追加すると安心です。
また以下の記事では、犬や猫のお留守番時の注意点についてさらに詳しくまとめられています。安心して帰省するためにもぜひ参考にしてくださいね。
家の中の危険から愛猫を守ろう!猫との暮らしで注意したい8つのこと
見守りカメラやペットシッターなどを活用する
帰省を期に、ペット用の見守りカメラを導入することもおすすめします。使用の際は平常時のお留守番から少しずつ利用し、カメラ自体にペットを慣れさせるとよいでしょう。カメラの種類によっては、自動給餌機と一体型の商品も展開されています。
何泊も帰省する場合は、ペットシッターの導入も視野にいれましょう。特に中型犬や大型犬を飼育している場合は、室内だけでは運動不足になってしまう可能性があります。
ペットシッターのプランによっては十分な運動量のお散歩も応じてもらえるため、ライフスタイルに合った会社を探してみてください。
ペットホテルに預けるという選択肢も
アンケートで「ペットと帰省するか迷っている」と答えた人の中で「帰省時にペットホテルに預ける」と回答した人は約45%におよびました。
特に社交性が高い性格の子や、一人きりの孤独に弱い子の場合は、ペットの種類に関係なくペットホテルの利用も選択肢に入ります。
不安な場合は、事前に数時間や一泊でペットホテルを利用し、食事の様子などを教えてもらうのもよいでしょう。
さまざまな条件を照らし合わせて、最善の選択をしよう!
今回は、帰省時のペットとの同伴について紹介しました。ペットの種類・大きさ・性格・しつけの状態・帰省の日数・距離・移動手段など、同伴帰省を検討する要因はさまざまです。
特に飛行機・新幹線・長距離バス・何時間もの運転を検討している場合は、当日より前に本番のシミュレーションをすることをおすすめします。
飼い主さんもペットもできる限り不安がない時間を過ごせるよう、最善の選択を探していきましょう。
・調査概要
調査対象:Freeasyに登録している全国の20代〜60代の男女会員1000人
調査方法:WEB回答
調査期間:2022年12月7日〜2022年12月10日
有効回答数:200人
調査会社:アイブリッジ株式会社