- カメレオンは体の色を変える能力やそれぞれが独立して動く眼球が特徴的
- 動くものにしか興味を示さないので、生き餌や給水用の水を動かす工夫が必要
- ストレスを軽減するために、静かで落ち着いた環境を整えよう!
カメレオンは、体の色を変える独特な能力や動く眼球が特徴で、ペットとしても人気が高まっています。しかし、カメレオンを飼育するには、生き餌の準備や飼育環境を整える必要があります。
今回は爬虫類が大好きな筆者が、カメレオンの基本的な特徴から、購入時の値段やペットとして迎える際の注意点までを徹底解説!初心者でも安心してカメレオンを飼えるよう、わかりやすく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
変身するってホント?カメレオンの特徴
カメレオンは、周囲の環境や感情に応じて体の色を変える能力が特徴的です。さらに、独立して動く眼球で、360度を見渡せるユニークな動物でもあります。
そんな不思議な特徴を持つカメレオンについて、詳しくみていきましょう。
カメレオンの色が変わる仕組みは?
カメレオンは、体の色を周りの木や葉に合わせたり、凶暴な動物に似せたりして変化させます。また興奮しているときや繁殖時には、鮮やかな体色になります。オスは体を目立つ色に変化させて求愛し、ライバルに対して威嚇で追い払う場合も。
体の色の変化には「フォトニック結晶」という特殊な構造が関係しています。フォトニック結晶の化学組成や配置が変化し、光の反射や散乱のしかたが変わり、カメレオンはさまざまな色に「変身」できるのです。
以下の記事では、カメレオンをはじめとした爬虫類に会える動物園を紹介しています。
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カメレオンの特徴や生態は?
カメレオンは、突出した眼球や長い舌が特徴的でユニークな動物です。眼球は独立して動くことで360度の視野を持ち、長い舌は餌を捕まえるために使います。
カメレオンの大きさは種類によって異なり、ペットとして人気の種類をあげています。
- パンサーカメレオン:30〜51センチ
- エボシカメレオン:43〜61センチ
- ジャクソンカメレオン:23〜33センチ
平均寿命は5〜8年程度だといわれており、適切な環境下で暮らせば、長く健康に育てることも可能です。
カメレオンを飼育したい!値段と入手方法
カメレオンの値段は種類によって異なり、数千円から数万円ほどの金額が目安です。信頼できるペットショップや専門のブリーダーからの購入をおすすめします。
種類によって違う?カメレオンの値段
ペットとして人気の種類、パンサーカメレオンは3〜6万円ほどで購入できますが、希少な個体となると10万円する場合もあります。
エボシカメレオンは、比較的手頃な価格で8,000円〜4万円ほど。ジャクソンカメレオンも1.5〜4万円が相場です。値段の違いは個体の希少性や成長段階によって変わるため、購入前にしっかり調べておきましょう。
カメレオンは、爬虫類を多く扱うペットショップや専門のブリーダー、爬虫類の生体販売を行うイベントで購入できます。
カメレオン購入時に注意するポイント
カメレオンを購入する際は、健康状態の確認が重要です。とくに、カメレオンは眼球がそれぞれ独立して動くため、目に関連する病気にかかりやすい傾向があります。
よくみられる症状が両目が開かないという症状です。目が見えないと、餌をとれなくなってしまうため命の危険もあります。カメレオンを診てくれる動物病院に連れていき、目を洗浄や点眼薬をさすなどの治療をすれば、症状の改善が期待できるでしょう。
購入時には皮ふの状態や活動量もチェックし、元気に動き回っている個体を選ぶと安心です。信頼できるペットショップやブリーダーから購入するのも、健康なカメレオンを選ぶために重要なポイントだといえます。
カメレオンの飼育方法は?エサと飼育グッズ
カメレオンは昆虫を主食とするため、コオロギやミルワームを与えます。飼育には、高さのあるケージや紫外線ライト、ヒーターが必要です。温度と湿度管理が重要となります。
カメレオンの餌には何を与えればいい?
基本的にカメレオンには、生きた昆虫を与えます。とくにコオロギやミルワームなどが主食で、カメレオンは生きている餌にしか反応しないため、生きている昆虫を与える必要があります。
ペットとしても人気のエボシカメレオンは、昆虫に加えて野菜や果物も食べることで有名です。カメレオンにはカルシウム補給が必要なため、バランスの良い食事やサプリメントを定期的に与えて、健康の維持や体の健康をサポートしてあげましょう。
カメレオンの飼育に必要なアイテム
カメレオンの飼育には、必要なアイテムがあります。まず、カメレオンが上下に動けるよう、高さのあるケージが必要です。
ケージ内には、自然の環境を再現するための登り木や植物を配置しましょう。また、カメレオンは変温動物なので、ヒーターで部屋の温度を適切に保ってあげることが重要です。カメレオンの場合は、紫外線ライトも必須で骨の健康を維持するために必要です。
また、餌のための容器の準備や水分補給用のミストシステムなど、飼育環境を整えるアイテムをそろえておくことが大切です。
カメレオンをペットとして飼育する場合の注意点
カメレオンを飼うことになったら、ほかの爬虫類と同様に温度や湿度の管理が重要です。また、カメレオンとの距離も適切に保ち、ストレスを与えないように注意しましょう。
カメレオン飼育の難易度は?
カメレオンの飼育は、初心者にとっては難易度が高いペットだといえます。メッシュケージを使用することが多く、温度や湿度の管理が難しく感じるでしょう。
基本的にカメレオンは生きた昆虫しか食べないため、生き餌を用意する必要があります(エボシカメレオンを除く)。さらに給水方法に工夫が必要で、動いているものにしか興味を示さないため、動きのある状態の水しか飲みません。
動きがなく、止まっている状態の水を飲まないことが多いことから、脱水症状を起こしやすいといえます。適切な頻度で水分をとってもらえるように意識しましょう。
ストレスに弱い?カメレオンの性格
基本的にカメレオンに限らず、爬虫類は人になつくことがないため、スキンシップには不向きです。とくに、カメレオンは臆病で神経質な性格を持ちます。ほかのペットのようにふれあうことがストレスとなり、健康に悪影響を及ぼす場合も。
飼育環境は、静かで落ち着いた場所を選んであげることが重要です。また、周囲の動きや音にも敏感で、急激な環境の変化や手を近づけると逃げて、隠れてしまうことがあります。
そのため、カメレオンを観察する際は、静かに見守ることが大切です。適切な環境を整え、ストレスを軽減することで、カメレオンは安心して過ごせるでしょう。
カメレオンの飼育は「環境づくり」が重要!かわいいカメレオンをお迎えして、豊かな生活を
カメレオンはその独特な魅力と美しい色合いで、多くの人々に愛されるエキゾチックアニマルです。生きた昆虫を中心とした食事を与え、健康に留意して育ててあげましょう。飼育にはいくつかの注意点がありますが、カメレオンにとって最適な環境を整えることが重要です。
かわいいカメレオンをペットとして迎え、新たな生活を始めてみませんか?彼らの特徴を理解し、愛情を持って接すれば、カメレオンとの素晴らしい生活を楽しめるでしょう。
以下の記事では、カメレオンのほかにもペットに人気の爬虫類の飼い方を紹介しています。あわせて参考にしてください。
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