- 日本の環境で飼育できるペンギンは種類が限られている
- ペンギンを診られる獣医師が少ないため、ペンギンの診察ができる動物病院をリサーチしておく
- ペンギンが泳ぐためのプールや、防音環境などを整備する
画像提供:@animalman.052
ペンギンは、動物園や水族館で人気の生き物です。グッズやキャラクターの展開も多く、大人から子どもまで愛されている動物ですよね。
そんなペンギンが、実はペットとして飼育できることは知っていますか?今回は、家庭で飼育されているペンギンの様子や、ペンギンを飼育する際のポイントなどを紹介します!
ペンギンってどんな動物?集団を好む仲間思いな性格!
ペンギンは、鳥綱ペンギン目に属する種の総称です。野生のペンギンは、外敵から身を守るために集団で行動します。
そのため飼育環境下でも、コミュニケーション能力が高く仲間思いであることが特徴です。仲間を守るためなら、弱い個体(メスやヒナなど)を優先させるという勇気ある一面もあるんですよ。
水中では警戒心が強いですが、陸に上がったペンギンは比較的温厚な傾向に。好奇心が旺盛な個体が多く、多くのペンギンが人間にもペタペタと近づいてきてくれます。
かわいいペンギンとの生活は、毎日が刺激的!
ここでは、人間と暮らすペットのペンギンの姿を紹介します!
キュート&ユニークな振る舞いが魅力的なペンギンとの暮らしは、毎日が刺激的。普段は限られた施設でしか出会えないペンギンですが、日本の家庭でも生き生きとした姿を見せてくれています!
日本の住宅でペンギンが飼えるなんてビックリ!
「ケリー」さんは、@animalman.052さんと暮らすケープペンギン。
短い足で一生懸命に近づいてくる姿は、まるで子犬のようなあどけなさですよね。何より、住宅街で生活をしているペンギンの姿が新鮮すぎる!思わず目を見開いて眺めてしまうような動画です。
初めてのエレベーターにドキドキ…
こちらの動画では、ケリーさんが初めてのエレベーターに挑戦!
@animalman.052さんに見守られながら、境界線を恐る恐る飛び越える姿は要チェック。乗り込んだ後の不安げな表情にもキュンとしちゃいます。
ペンギンが泳ぐ光景は、まるで動物園!
@animalman.052さんは、同じくケープペンギンである「リチャード」さんも飼育中。自宅にはペンギン用のプールが用意されており、暑い季節でもすぐに体を冷やせます。
ペンギンが悠々自適に泳いでいる姿は「ここ、本当に日本の住宅……?!」と疑ってしまうほどのレアな光景!水中をスイスイ進んでいくペンギンは、陸よりもさらに野性的な印象を抱かせてくれますよね。
ペンギンはペットとして飼える?飼育時に知っておきたい7つのポイント
ペンギンをペットとして飼育するためには、さまざまな注意点を認識しておく必要があります。
ここでは、ペンギンを飼育する際に必ずチェックしておきたいポイントを紹介します。将来的にペンギンの飼育を検討している人はもちろん「ペンギンの生態をもっと知りたい」という人も、ぜひ参考にしてください。
南極帯は飼育困難。亜寒帯・温帯のペンギンに限る
ペンギンには世界中にさまざまな種類が生息していますが、日本の高温多湿な環境上、南極体の種類は飼育が困難です。そのため、購入する際は亜寒帯や温帯に生息しているペンギンに限ります。
しかし、亜寒帯・温帯のなかでも、国際法の制限が設けられている種類は多い傾向に。現実的には、ケープペンギン・キングペンギン・コガタペンギン・フンボルトペンギンなどのなかから選ぶことになります。
対応できる獣医のリサーチ
ペンギンの飼育で欠かせないのが、対応できる獣医師の確保です。鳥類やエキゾチックアニマルに対応可能な動物病院は増加傾向にありますが、実際にペンギンを診察した経験のある獣医師は多くありません。
万が一に備え、ペンギンを飼育する際は「安心して任せられる動物病院の近くに引っ越す」という選択肢も検討する必要があります。
ペンギンはトイレを決まった場所でしない
ペンギンは犬とは異なり、基本的にトイレトレーニングができません。また猫のように決まった場所で排泄する習性も持っていないため、尿や糞を至るところで巻き散らす傾向にあります。
そのためペンギンを飼育する際は、排泄物を小まめに掃除できる環境や人員を確保する必要があります。
ペンギンは何を食べる?必要な餌
水族館で、ペンギンが生魚を食べている姿を見たことがある人も多いでしょう。飼育環境下におけるペンギンの主食も、生魚が基本です。これは、ペンギンの排泄物の臭いが強い理由でもあります。
餌となる魚は、スーパーや一般的な食料品店で購入したもので構いません。寄生虫のリスクを抑えるために、冷凍処置をされた魚であればさらに安心です。
ペットとして飼えるペンギンの値段
ペンギンの個体価格は種類によって大きく異なりますが、一般的には「時価」によって決定されることが多い傾向にあります。
@animalman.052さんによると、4年前に購入したケープペンギンで330万円、3年前はペアで1000万、キングペンギンは4年前から1000万円越えだったそうです。
ペンギンが泳ぐプールを確保する
ペンギンを健全な状態で飼育するためには、プールで泳げる環境の構築が必須です。ただし個体によっては、子ども用のビニールプールや風呂桶などでも代表できるケースがあります。
もちろんサイズが大きいことに越したことはないため、実際に用意できる環境と照らし合わせながら飼育を検討しましょう。またプールに使用する水は、淡水ではなく海水(もしくは淡水に塩を混ぜ、海水の塩分濃度に近づけたもの)です。
鳴き声対策として防音環境は必須
ペンギンの鳴き声は「ロバと似ている」と例えられるほど大きく、飼育の際は防音対策が必須となります。そのため、音が漏れやすい集合住宅環境での飼育は困難です。
声を出しても響かないような設備を用意するか、自由に声が出せるように開けたエリアに引っ越すなどを検討しましょう。
ペンギンは種類によってペットとして飼育可能!必要な環境をしっかりリサーチしよう
今回は、ペットとして飼育されているペンギンの姿や、ペンギンを飼う際に押さえておきたいポイントを紹介しました。
ペンギンは、個体価格や月々の餌代・管理費などを踏まえると、リーズナブルに飼育することが非常に困難なペットです。だからこそ、一般的なペットでは得られないような貴重で愛おしい日々を体験できます。
まずはペンギンの生態への理解を深め、彼らの魅力を学んでいきましょう。本記事で紹介した投稿も、ぜひチェックしてみてください。