- 散歩時は害虫や食糞、植物に注意!
- 室内でもおもちゃの誤飲や誤食、とくに電気コードには要注意
- 夏場のおさんぽや冬場のこたつの中では熱中症の危険もアリ
人間にとっては何てことのないモノやコトでも、犬にとっては命に関わる危険性をはらんでいる場合があります。
今回は、愛犬と暮らす上で注意したいことを室外・室内別に10個紹介します。生活の中で犬にとって危険な要素を学び、安心で安全なペットライフにつなげていきましょう。
【室外での注意点】愛犬との外出・散歩時に注意!
外の世界には危険がいっぱい!犬にとっての不安要素は人間とは異なります。ここでは、愛犬との外出・散歩時に注意したいポイントを紹介します。
散歩を楽しむだけではなく、愛犬の健康のために周囲への気遣いを忘れないでください。
ノミ・マダニなどの害虫
散歩で草むらを歩いたり他の犬と触れ合ったりすると、ノミやマダニなどの害虫の被害に遭う可能性があります。主な症状はかゆみや皮膚炎の発症で、害虫の種類によっては寄生虫に伝染される場合も。
定期的なブラッシングやシャンプーはもちろん、フロントラインのような投与剤の活用もおすすめです。
有害な植物
散歩中は犬にとって有害な植物が多いものです。中でも身近な植物で危険なものといえば、嘔吐・下痢・心臓麻痺を引き起こすチューリップや、腎不全を引き起こすユリ、嘔吐や神経麻痺の可能性があるパンジーなどが挙げられます。
また植物の部位によって症状や危険性が変わる傾向にあります。安全な散歩のためには、誤食・誤飲を防止するための基本的なしつけの定着が必要です。
他の犬や動物の排泄物
犬は他の犬の排泄物の匂いをつい嗅いでしまいがちですが、気をつけたいのが食糞です。
自分のうんちを食べるぶんには(飼い主さんの心理面はひとまず別として)大きな健康被害はありませんが、他の犬のうんちには回虫や病原菌が潜んでいる可能性があります。
見つけたら犬を近寄らせず、もし接触してしまったら念のため動物病院を受診しましょう。
リード・首輪はしっかりついてる?
犬の飼育に慣れている人でも毎回必ず確認したいのが、リードや首輪の装着状態です。しっかり付けているつもりでも劣化により外れやすくなっている場合があります。
リードや首輪のトラブルは不慮の事故や飛び出しの危険があり、命にかかわる可能性も。犬だけではなく、周囲の人たちに怪我をさせてしまうかもしれません。
毎回、目と手で確認し、定期的に買替えることを心がけましょう。
熱中症!屋外でも屋内でも気をつけて!
人間と同様に、犬の熱中症も命の危険につながります。特に夏は日中の散歩は避け、朝や夕方以降に外出しましょう。
中でも小型犬は地面から胴体までの距離が近く、アスファルトからの照り返しに弱い傾向にあります。アスファルトの熱による肉球のやけどにもつながるため、目安としては気温が27℃以上の日中はなるべく散歩を控えましょう。
犬との暮らしは家の中にも危険がいっぱい!
犬にとっても人にとっても、心安らぐ場所である我が家。しかし安全なはずの室内でも、一つの不注意で大きな健康被害をもたらす可能性があります。ここでは、犬の暮らしにおける室内の危険性について紹介します。
おもちゃなどの誤食・誤飲
おもちゃや食べ物の誤食・誤飲は、犬の命に関わる可能性があります。
犬の体に悪影響を与える食べ物は玉ねぎやチョコレートなどが代表的ですが、レーズンやアボカドなどの身近な食材も大きな健康被害をもたらします。またおもちゃの誤飲は、窒息や腸閉塞など重篤な症状をもたらしかねません。
以下の記事では犬にとって危険な食べ物をさらに詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
【獣医師監修】犬が食べると危険な食べ物を解説|誤食時はすぐに動物病院へ
子犬はとくに注意!電気コードからの感電
特に子犬を飼育している人が気をつけたいのが、電気コードをかじってしまう行為です。力強く噛むと感電の危険があり、命にかかわります。
いたずら防止用のコンセントカバー(コードカバー)や、しつけ用の苦いスプレーなどを活用して危険から遠ざけましょう。
転落・落下事故
高い場所からの転落や落下は、骨折や脱臼などの怪我につながります。
ベッドやソファーなどの段差がある場所には、犬の上り下り専用の階段やクッションを設置してあげるとよいでしょう。
フローリングは特に注意!転倒による骨折
フローリングは足が滑りやすいため、事故防止のためにマットや絨毯を敷いてあげることをおすすめします。
特にチワワやポメラニアンなどの骨が細い小型犬は要注意です。上から飛び降りたときはもちろん、元気よく走っているだけでも転倒の可能性があります。
フローリングのエリアでは犬を興奮させないようにすることも大切です。
カーペットやストーブでのやけど
寒い季節に気をつけたいのが、ホットカーペットやストーブ、こたつなどによる低温火傷です。特に長時間こたつに入っていると熱中症を併発する可能性もあります。
事故防止のためには人間が器具を使う際も低温にしたり、ペット用ヒーターなど温かい場所を用意してあげたりなどがおすすめです。
もしくは器具の前に仕切りを設け、一定距離内に近寄らないように工夫してみましょう。
楽観視はNG!違和感を抱いたらすぐに病院へ
今回は、犬との生活で気をつけたい危険性を室外・室内ごとに紹介しました。
犬との生活において最も危険な考えが「多分大丈夫だろう」という慢心です。少しでも異常や違和感を抱いたら動物病院の受診をおすすめします。