- 年齢や体調に応じて、少量ずつシニア用フードに切り替えよう
- 犬の「老化サイン」をチェック。フード切り替えの目安にしよう
- 動物性たんぱく質や、関節の健康を維持する成分が入ったフードがおすすめ
犬も人間と同様に、加齢によって心身にさまざまな変化が現れます。1日でも健康に長生きしてもらうためには、愛犬の年齢に応じて食事を変えることが大切です。
今回は、愛犬のフードをシニア用に切り替える際のポイントや、おすすめのシニア用フードを紹介します。
シニア犬用フードに切り替え始めるべきサイン
ここでは、シニア犬用フードに切り替え始めるべきサインを紹介します。犬の加齢による変化は、外見だけではなく内蔵のような見えない場所から現れることも。愛犬のサインを注意深く観察し、適切なフードの切り替えを心がけましょう。
フードの吐き戻しが増えた
犬は年齢を重ねると、消化機能が低下していきます。フードの吐き戻しが増えたときは、シニア犬用の消化に優しいフードに切り替えるタイミングといえるでしょう。とくに「がっつき食べ」をしやすい子は、胃腸の負担を軽減するために早めの切り替えが推奨されます。
運動量が減った・太りやすくなった
加齢とともに運動量が減るのは、人間も犬も同様です。運動量が減っても食事量が変わらなければ、体重が増えやすくなるのは自然なことですよね。「フードのあげ方は変えていないのに太りやすくなった」と感じたときも、シニア犬フードへの切り替えのタイミングといえるでしょう。
食事量が減った
犬は年齢を重ねると、一度に食べられる量や食欲が減る傾向にあります。シニア犬フードは、少ない量でも十分な栄養を摂取できるように設計された商品が多く展開されています。愛犬の食事量に合わせて、フードの切り替えを検討していきましょう。
口臭・目の色・白髪など、シニアらしい変化が増えた
運動量や生活面で老化のサインが現れにくい場合は、愛犬の見た目の変化を要チェック。口臭・目の色・白髪など、加齢によるシニアらしい変化が増えた際も、フードの切り替えの目安にしていきましょう。
シニア犬用フードを選ぶポイント
ここでは、シニア犬用のフードを選ぶ際のポイントを紹介します。シニア犬用のフードは、国内・国外にかかわらず多くのメーカーから展開されています。愛犬の特徴や加齢の兆候に応じて、適したフードを選んでいきましょう。
動物性たんぱく質が豊富かつ脂質が少ない
シニア犬用フードを選ぶ際は、動物性たんぱく質が豊富な商品を選ぶのが基本です。動物性たんぱく質は、体のあらゆる機能の調整をおこなう成分であり、免疫力の維持につながります。
また運動量が減少傾向にあるシニア犬は太りやすいため、脂質が控えめなフードが理想的です。
関節の健康維持に役立つ成分が入っている
運動量が減り寝ている時間が長くなるシニア犬は、関節や筋肉が固まりがちに。関節に痛みを感じると、運動量がさらに減少する悪循環に陥ることも。関節の健康維持に役立つ成分が豊富なフードを選ぶことで、より健康的な生活につながります。
消化しやすく、胃腸への負担が少ない
消化機能が低下しやすいシニア犬へのフードでは、胃腸への負担が少ない商品を選ぶとよいでしょう。とくに食物繊維の配合量には注意が必要。食物繊維は胃腸の調子を整えるために必要な栄養素ですが、配合量が多すぎると消化不良を起こしてしまいます。
お腹・顎・歯が弱っているときは、ウェットタイプも取り入れよう
愛犬のお腹や顎、歯が弱っている際は、ウェットタイプのフードも導入しましょう。ウェットタイプは食べやすいだけではなく、シニア犬の水分補給にも役立ちます。
ただしウェットタイプは歯にフードが付着しやすいため、歯石は歯垢防止のために歯磨きを習慣化させるとより安心して与えられるでしょう。
シニア犬用フードの与え方・切り替え方
シニア犬フードに切り替える際は、今食べているフードの2割程度に新しいフードを混ぜ、1週間~10日程度の期間をかけながら少しずつ移行していきましょう。
とくに消化に悩みのある愛犬の場合は、フードをお湯でふやかす方法が推奨されます。フードをふやかす際は、30~40℃程度のお湯をフードが浸る程度まで注ぎ、15分ほど放置すればOKです。
ふやかしたフードは、雑菌の繁殖を防ぐために作ってから20分以内で食べられるように与えてください。ドライ・ウェットにかかわらず、一回の食事量が少ないシニア犬の場合は、複数回に分けて与えるとよいでしょう。
健康は食事から!シニア犬用のフードおすすめ3選
ここでは、シニア犬用フードのおすすめ商品を3つ紹介します。もちろん紹介する商品以外にも、シニア犬用フードは数多く販売中です。フード選びの目安として活用しつつ、愛犬に寄り添った商品を探してみましょう。
自然免疫ケア 10歳以上|ビューティープロ
- 対象年齢:10歳以上
- 特徴:食べやすいサクサク形状。とくに関節の健康維持をサポート
ビューティープロの自然免疫ケアは、関節の健康維持をサポートするコラーゲン・グルコサミン・コンドロイチンが豊富に含まれたフードです。
優れた栄養バランスで健康を総合的にサポートし、生まれ持った免疫力を維持してくれます。サクサクとした歯応えも楽しく、食欲が落ち気味のシニア犬でも食べやすい食感です。
腎臓・心臓サポート機能|Science Diet PRO
- 対象年齢:7歳以上
- 特徴:ナトリウムとリンが適切に調整されており、シニア期の健康を守る
Science Diet PROの腎臓・心臓サポート機能は、ビタミンE+Cを含む優れた栄養バランスが魅力的なフードです。とくにナトリウムとリンが適切に調整されている点が特徴で、シニア期の腎臓や腎臓を内側からサポートしてくれます。
50種類以上の栄養素が組み合わさっており、厳選された自然素材でつくられたナチュラルな美味しさが楽しめます。
Hill's Science Diet 腎臓・心臓サポート機能|Amazon
7歳からの室内犬用|PROMANAGE
- 対象年齢:7歳以上
- 特徴:関節の健康維持・体重ケア・口臭ケアなど健康を幅広くサポート
PROMANAGEの7歳からの室内犬用は、シニア犬用フードのなかでも口臭ケアに特化したフードです。ミネラル成分の粒を噛むことで、お口の中から健康を維持できます。
また関節の健康を維持する成分や、低カロリー設計も取り入れられており、愛犬の健康を総合的にサポート。免疫・腸内環境・皮膚・毛ヅヤ・口腔と、シニアのお悩みを満遍なくケアできます。
年齢や状態に合ったフード選びで、1日でも長く健康に!
今回は、愛犬の加齢に応じたフード選びのコツや、おすすめのシニア用フードなどを紹介しました。フードの口コミだけではなく、愛犬の状態やお悩みに沿った商品をリサーチしてみましょう。
以下の記事では、愛犬がシニアになったときに準備しておきたいポイントをまとめています。ぜひ今回の記事とあわせて参考にしてくださいね。