柴犬

柴犬の特徴は?性格や毛色の種類、ルーツを紹介

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まとめ
  • 日本原産で歴史が長い犬種
  • ダブルコートで換毛期のブラッシングが必須
  • 家族には人懐っこいが、他人への警戒心は強い
柴犬

柴犬は、日本を代表する犬種で、忠実で独立心が強い性格が特徴です。飼主に対しては深い愛情を示しつつも、自立した一面を持つため、しつけや接し方に工夫が必要です。

また、柴犬は毛色のバリエーションもあり、それぞれに異なる魅力があります。長い歴史を持つ犬種であり、そのルーツを知ることで、より深く理解できるでしょう。

本記事では、柴犬の特徴や性格毛色の種類・ルーツについて詳しく解説します。柴犬に興味がある人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

柴犬は日本原産で歴史が長い

柴犬

柴犬は日本原産の犬種であり、その歴史は約3,000年前に遡るといわれています。柴犬は古くから日本各地で飼育されており、主に狩猟犬として活躍していました。

山岳地帯や森林地帯で鳥類や小型哺乳類を狩るために飼育されていたため、優れた嗅覚と俊敏な動きが特徴です。

柴犬の名前の由来には諸説ありますが『柴』は古い日本語で『小さな木の枝』を意味し、そこから『小型の犬』という意味で名付けられたといわれています。

柴犬は1種類と思っている人もいますが、実は地域により毛色や顔立ち、しっぽの巻き方などの特徴が異なる柴犬が存在します。有名なのは信州(長野県)・山陰(鳥取県・島根県)・美濃(岐阜県)などです。

柴犬の特徴は?

柴犬

柴犬は、日本を代表する犬種であり、コンパクトな体型とキリッとした顔つきが特徴です。

ここでは、柴犬の体格や被毛の特徴・性格・寿命について詳しく解説します。

  • 柴犬は体長35~41cmの中型犬
  • ダブルコートの被毛を持ち換毛期は抜け毛が多い
  • 性格は人懐っこく賢いが、警戒心も強い
  • 平均寿命は12〜15歳前後

初めて柴犬を飼う予定の人は、ぜひ参考にしてください。

柴犬は体長35~41cmの中型犬

柴犬は中型犬に分類され、オスとメスで大きさが多少異なります。オスは体高約38〜41cm、体重約9〜11kgメスは体高約35〜38cm、体重約7〜9kgが一般的です。

ただし、近年では『豆柴』『小豆柴(あずきしば)』などより小型の柴犬も登場し、注目を集めています。豆柴や小豆柴は正式な犬種として認められているわけではありませんが、室内で飼いやすい犬を求める人に非常に人気です。

体は引き締まっており、筋肉質で運動能力に優れています。とくに脚がしっかりしているため、山道や険しい地形でも軽やかに動くことが可能です。

ダブルコートの被毛を持ち換毛期は抜け毛が多い

柴犬の被毛は『ダブルコート』と呼ばれる二重構造になっています。外側の毛(オーバーコート)は硬く直毛で、防水性に優れており、内側の毛(アンダーコート)は柔らかく密集していて、断熱効果があります。

また、柴犬はダブルコートのため、冬の寒さには強いですが、暑さには弱い傾向があります。そのため、夏場は部屋を涼しく保つことが大切です。

柴犬には春と秋に換毛期と呼ばれる毛が抜け変わる時期があります。抜け変わる毛量がかなり多いので、換毛期にはこまめなブラッシングが必須です。

性格は人懐っこく賢いが、警戒心も強い

柴犬の性格は、基本的に賢くて独立心が強く、忠誠心も持ち合わせています。飼主や家族には深い愛情を示し、信頼関係が築けると非常に従順です。

しかし、柴犬は見知らぬ人や犬に対して警戒心が強い傾向があります。もともと番犬や狩猟犬として活躍していたため、警戒心が本能的に備わっているからです。

家族には懐きやすいですが、知らない人にはすぐに心を許さないことが多いため、幼少期から社会性をつけさせることを重視しましょう。

子犬のうちにさまざまな人や環境に慣れさせることで、適度な警戒心を持ちつつも、フレンドリーな性格に育てることが可能です。

また、柴犬は自分で考えて行動ができるほど非常に賢い犬種です。そのため、きちんとしつけをすれば、家のルールに合わせて生活ができます。ただし、一貫性のないしつけや厳しすぎる態度で接すると反発することがあるため、褒めて伸ばす方法を取り入れるといいでしょう。

平均寿命は12〜15歳前後

柴犬の平均寿命は12〜15歳前後とされており、小型犬〜中型犬の中では比較的長寿の部類に入ります。

ギネス記録では、26歳8ヶ月生きた柴犬もいます。食事管理や運動・ストレスフリーな生活スペースなどを確保し、愛犬が長生きできるよう十分に準備してからお迎えしましょう。

また、柴犬にはかかりやすい病気や怪我があります。愛犬と長く健康に暮らしたいのなら、定期的な健康診断も忘れずに受けることが大切です。

柴犬の毛色の種類は主に4つ

柴犬

柴犬にはさまざまな毛色がありますが、主に『赤柴』『黒柴』『胡麻柴』『白柴』の4種類が有名です。

それぞれの毛色には特徴があり、見た目の印象も大きく異なります。ここでは、それぞれの毛色の特徴について詳しく解説します。

鮮やかな赤茶色が特徴的な『赤柴』

赤柴は柴犬の中で最も一般的な毛色で、日本にいる柴犬の約80%を占めるといわれています。鮮やかな赤茶色の被毛が特徴で、光の当たり具合によって明るく見えたり、少し濃い色に見えたりする点が魅力です。

赤柴の毛色は成長とともに変化することがあり、子犬の頃は少し薄めの色でも、成長するにつれて深みのある赤茶色になることもあります。

また、個体によっては顔や足の先に白っぽい毛が混じることもあり、毛並みや色合いに個性が出ます。

黒色の被毛に茶色や白のポイントカラーが入る『黒柴

黒柴は、黒い被毛をベースに茶色や白のポイントカラーが入る毛色です。顔の周りには『四つ目』と呼ばれる茶色の斑点が現れることがあり、黒柴ならではの特徴です。

黒柴は赤柴よりも希少性が高く、全体的に引き締まった印象を与えます。とくに黒い毛が光を反射すると美しく見え、毛のツヤが際立ちます。また、成長するにつれて黒の色味が変化し、個体によっては毛の割合が変わることもあります。

黒・赤・白の毛が混じった珍しい毛色『胡麻柴

胡麻柴は、黒・赤・白の毛が絶妙に混ざり合った珍しい毛色です。非常に希少なので、日本国内でもあまり見かけることがありません。

また、個体差がある毛色で、毛の割合によって『赤胡麻』『黒胡麻』といった名称で分類されます。

黒色が強く入った場合は『黒胡麻』と呼ばれ、赤色が主体の場合が『赤胡麻』です。とくに光の加減によって毛色の見え方が変わるため、角度によって異なる美しさを楽しめる毛色です。

全身真っ白でエレガントな『白柴

白柴は、名前の通り全身が白い被毛を持つ柴犬で、エレガントな雰囲気が魅力的です。全体の10%以下の確率でしか誕生しないため、非常に 希少性の高い毛色といえます。

白柴は日本犬保存会の公式な毛色には認められていませんが、その美しさからペットとして人気です。

白い被毛は汚れが目立ちやすいため、シャンプーやブラッシングなど、日ごろのお手入れをしっかりする必要があるでしょう。

柴犬の子犬の特徴

柴犬 子犬

柴犬の子犬は、ふわふわとした柔らかい被毛と丸みのある体型が特徴です。成犬と比べると足が短く、顔も少し丸みを帯びていて、愛らしい見た目をしています。

生後3~5ヶ月は1ヶ月ごとに約1kgのペースで体重が増加します。柴犬は非常に賢い犬種のため、子犬のうちから一貫性のあるしつけを行うことが大切です。とくに甘噛みや無駄吠えなどの行動は、早い段階でしつける必要があります。

また、子犬の時期は社会化を学ぶ大切な期間です。他の犬や人とふれあう機会を増やし、さまざまな環境に慣れさせることで、成犬になったときに落ち着いた性格になるでしょう。

柴犬の成犬の特徴

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成犬の柴犬は、引き締まった筋肉質の体型と、ピンと立った三角の耳が特徴です。体高はオスで約38〜41cm、メスで約35〜38cmとなり、中型犬に分類されます。性格面では子犬の時期と比べて、徐々に落ち着いてくるでしょう。

柴犬は元々猟犬として飼われていた犬種なので、運動量は多めです。1日に2回以上、1回30分程度の散歩が必要になるでしょう。

犬と暮らす場合は、毎日の散歩や遊びの時間をしっかり確保することが大切です。愛犬の病気予防やストレス発散にもなるため、毎日きちんと時間を取れるか考えてから飼育するかを決めるようにしましょう。

番犬にもなる犬なら柴犬がおすすめ

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柴犬は飼主に忠実でありながら警戒心が強く、番犬としても適した犬種です。とくに、自宅周辺での異変に敏感で、不審な人物や物音に対してすぐに反応するため、防犯対策としても活躍してくれるでしょう。

ただし、警戒心が強すぎて過度に吠えたり、他人に対して攻撃的になることもあるため、子犬の頃からの適切なしつけが重要です。

柴犬は強い信頼関係を築ければ、家族に忠実で安心できるパートナーになります。柴犬を飼う際は、一貫性のあるしつけや運動の習慣が大切です。しっかり時間を確保して、愛情を持って向き合えるか覚悟を決めてからお迎えするようにしましょう。

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かりんこ

かりんこ

猫を愛してやまないフリーランスのWebライターです。猫を中心としたペット関連の記事はもちろん、飼主目線で「共感」と「役立つ情報」をお届けします。

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