ヨークシャテリア

ヨークシャテリアの飼い方は?性格や飼う前に知っておきたい注意点

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まとめ
  • 体重は2〜3kg程度が一般的だが5kg以上になるデカヨーキーもいる
  • お留守番が苦手で甘えん坊な性格
  • マイペースな性格なので頑固でわがままと言われることもある
ヨークシャテリア

ヨークシャテリアは、小さな体に活発で愛らしい性格を持つ人気の犬種です。その一方で、頑固な性格や警戒心の強さから、しつけが難しいと言われる犬種でもあります。

甘えん坊でお留守番が苦手な子も多いため、ライフスタイルに合った飼い方を考える必要があるでしょう。

また、毛並みの美しさを保つためには毎日のブラッシングが欠かせません。そのため、お世話に手間と時間がかかることも。

本記事では、ヨークシャテリアの特徴や性格・しつけのポイント・かかりやすい病気や怪我などを詳しく解説します。ヨークシャテリアをお迎えするかどうか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

目次

ヨークシャテリアの特徴と基本情報

ヨークシャテリア

ヨークシャテリアは室内飼いがしやすい小型犬として知られています。しかし、個体によっては、一般的なサイズより大きく成長することもあります。ここではヨークシャテリアの特徴と基本情報を詳しく解説します。

  • 平均体重やサイズは?デカヨーキーとの違い
  • ヨークシャテリアの寿命はどのくらい?

ヨークシャテリアを飼育を始めてから「思っていたのとなんか違う」ということがないよう、しっかりチェックしてみてください。

平均体重やサイズは?デカヨーキーとの違い

ヨークシャテリアは、チワワに次ぐ世界で二番目に小さい犬種で、体高15〜23cm、体重2〜3kgほどが一般的です。ただ、個体によっては5kg以上に成長し『デカヨーキー』と呼ばれることもあります。

生まれつき骨格が大きな子に起こる現象です。そのため、適正体重の2〜3kgに縛られすぎず、愛犬が通常よりも大きく育った場合は、その子の個性として受け入れることも大切です。

ヨークシャテリアの寿命はどのくらい?

ヨークシャテリアの平均寿命は12〜15年ほどですが、健康管理を徹底することで長生きする場合もあります。

海外では26歳まで生きたヨークシャテリアが報告されており、日本国内では20歳が最高齢です。

長生きさせるためには、適切な食事管理や運動、定期的な健康診断が欠かせません。少しでも愛犬と長く幸せに暮らすためにも、日々の観察やケアをしっかりおこないましょう。

ヨークシャテリアの性格としつけのポイント

ヨークシャテリア

ヨークシャテリアは小さな体ながらも活発で賢く、魅力的な犬種です。

しかし、そのエネルギッシュな性格や頑固な一面から「性格が悪い」「抱っこが嫌い」と誤解されることもあります。

そこで、ここではヨークシャテリアの性格や行動の特徴、しつけのコツなどを紹介します。正しい接し方を学び、愛犬との良好な関係を築きましょう。

明るく活発で好奇心旺盛!しかし頑固な一面も

ヨークシャテリアは非常に活発で好奇心旺盛な性格を持ち、飼主と遊ぶのが大好きです。しかし、その一方で頑固な一面もあります。そのため、甘やかして育てるとワガママになりやすい傾向があります。

とくに、しつけの際は一貫したルールが大切です。家族全員が同じルールで接するようにし、犬が指示を理解し、行動できるようサポートしましょう。

また、愛犬が指示に従った場合はしっかり褒めることも忘れないようにしましょう。褒めて伸ばすしつけなら、愛犬が嫌がることなく、信頼関係を築きながらしつけができます。

スキンシップが苦手な子もいる?仲良くなる方法

ヨークシャテリアの中には、抱っこやスキンシップを嫌がる子もいます。ただし、これは性格によるものだけでなく、幼少期の経験や社会化が上手くいかなかった影響もあるでしょう。

たとえば、過去に無理やり抱っこされてイヤだった経験がある場合、スキンシップに対して警戒心を抱くようになります。そのため、仲良くなりたいのなら、無理にふれようとせず、愛犬のペースに合わせることが大切です。

例えば、おやつを使いながら手を近づける、リラックスしているタイミングで優しくなでるなど、安心感を与える工夫をしましょう。

また、ヨークシャテリアは好奇心が強いため、一緒に遊びながら距離を縮めるのもおすすめです。時間をかけて信頼を築けば、自然とスキンシップを受け入れるようになります。

警戒心が強く吠えやすい?凶暴化しないための対策

ヨークシャテリアは警戒心が強く、知らない人や音に敏感に反応して吠えることがあります。

番犬としての役割を果たすこともありますが、過度に吠えると近所迷惑になったり、飼主にとってもストレスになったりするでしょう。

吠え癖を防ぐためには『無駄吠えをしない』というルールを教えることが大切です。その際、吠えた時に注意するのではなく、落ち着いたら褒めるという方法を取り入れると、犬は「吠えなくても大丈夫」と学びます。

また、適度な運動をさせることでストレスを発散させることも効果的です。社会化をしっかり行い、多くの人や環境に慣れさせることで、警戒心を和らげるようにしましょう。

ヨークシャテリアを飼う際の注意点

ヨークシャテリア

ここではヨークシャテリアを飼う上でとくに注意したいポイントを解説します。

  • お留守番が苦手で甘えん坊な性格
  • 頑固でわがままと思われがち?正しい接し方が大切

ヨークシャテリアは愛らしい見た目とは裏腹に、独特の性格や習性を持つため、適切な対応が必要です。ヨークシャテリアをお迎えする予定なら、しっかりチェックしておきましょう。

お留守番が苦手で甘えん坊な性格

ヨークシャテリアは飼主に強く依存する傾向があり、甘えん坊な性格をしています。そのため、長時間の留守番が苦手な子が多く、寂しさによるストレスで問題行動を起こすケースもあります。

長時間の留守番をさせるには、留守番に慣れさせる練習が必要です。まず短時間から留守番をさせ、徐々に時間を延ばしていくのがおすすめです。

また、留守番の際にはお気に入りのおもちゃやクッションを用意し、安心できる環境を整えることも大切です。さらに、外出前後にしっかり遊んであげることで、エネルギーを発散させ、愛犬が落ち着いてお留守番できる環境を整えましょう。

頑固でわがままと思われがち?正しい接し方が大切

ヨークシャテリアはマイペースな性格なため、頑固でわがままと言われることもあります。しかし、自分の意思をしっかり持っているだけで、決して性格が悪いというわけではありません。また、正しい接し方でコミュニケーションを取れば、きちんと信頼関係を築くこともできます。

まず、甘やかしすぎず、一貫したルールを設けて生活することを心がけましょう。たびたびルールが変わると、正解が分からずに犬が混乱します。

たとえば、要求吠えをしてもすぐに応えず、落ち着いたら声をかけるようにすれば、要求吠えに効果がないと犬も学ぶはずです。

犬のしつけには根気が必要になります。失敗しても責めたりせずに、覚えるまで繰り返し教えるようにしましょう。

早死にを防ぐために気をつけたい病気や怪我

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ヨークシャーテリアは小型犬にしては長寿な犬種ですが、かかりやすい病気や怪我もあります。

ここでは、ヨークシャテリアの早死にを防ぐために気を付けたい病気と怪我をまとめて紹介します。

  • 小型犬に多い【膝蓋骨脱臼(パテラ)】
  • 子犬期に多い【低血糖症】
  • 免疫異常が原因で起こる【免疫介在性疾患】

大切な愛犬の健康を守るためにも、しっかり確認してみてください。

小型犬に多い【膝蓋骨脱臼(パテラ)】

ヨークシャーテリアを含む小型犬によく見られる膝の疾患で、膝蓋骨(膝のお皿)が正常な位置から外れてしまう病気です。

初期症状としては、歩き方がおかしくなったり、片足を浮かせて歩いたりすることがあります。軽度であれば自然に戻ることもありますが、進行すると膝の痛みや関節炎を引き起こし、手術が必要になるケースもあります。

予防策としては、フローリングなど滑りやすい床を避け、適度な運動をさせて筋力を維持することが重要です。また、太りすぎは関節への負担を増やすため、食事管理を徹底しましょう。

子犬期に多い【低血糖症】

ヨークシャーテリアのような小型犬は体格が繊細でエネルギー貯蔵量が少ないため、子犬期に低血糖症を発症しやすいです。突然ぐったりしたり、痙攣や下半身の麻痺などが見られる場合は低血糖を疑いましょう。

重症化すると命に関わるため、早急な対応が必要です。予防策としては、一度にたくさんの食事を与えるのではなく、少量をこまめに与えることで血糖値の急激な低下を防ぎます。

また、適度な室温を保ち、エネルギー消費を抑えることも効果的です。子犬期は特に注意が必要なので、低血糖の兆候が見られたらすぐに獣医に相談しましょう。

免疫異常が原因で起こる【免疫介在性疾患】

免疫介在性疾患は免疫の異常によって発症する病気で、放置すると命に関わることがあります。

免疫介在性疾患の主な症状は、関節の腫れや熱感、足を引きずる、発熱、食欲不振、リンパ節の腫れなどです。免疫介在性疾患は早期発見が鍵になるため、日頃から愛犬の様子をよく観察し、異変を感じたらすぐに獣医に相談しましょう。

ヨークシャテリアと楽しく暮らすために特徴や飼い方を把握しよう!

ヨークシャテリア

ヨークシャテリアと楽しく暮らすためには、犬種特有の特徴や性格をしっかり理解し、適切な環境を整えることが大切です。

ヨークシャテリアは活発で賢く、飼主に甘えん坊な一面を持つ反面、しつけやコミュニケーションの不足による問題行動も目立ちます。

問題行動は、対応する飼主だけでなく、犬にとっても大きなストレスがある証拠です。そのため、お迎えするかどうかは家族全員で話し合って決めるようにしましょう。

ヨークシャテリアは初心者向けの犬種ではありませんが、愛情をもって接すれば、しっかり信頼関係を築けます。愛犬との快適な生活を実現するためにも、しっかり準備を整えてからお迎えをしましょう。

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かりんこ

猫を愛してやまないフリーランスのWebライターです。猫を中心としたペット関連の記事はもちろん、飼主目線で「共感」と「役立つ情報」をお届けします。

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