- 赤と緑は自然界で目立つ警告色や保護色として、多様な生き物に使われている。
- 鮮やかな色は敵を威嚇したり、仲間へのサインとなる。
- 自然界の『赤と緑』は、目立つだけじゃなくちゃんと意味がある!

街がイルミネーションで輝く季節。キラキラと彩られるクリスマスシーズンになってきましたね!
クリスマスと言えば、サンタの服とツリーなど赤と緑が定番カラーですよね。実は自然界にも、まるでクリスマスツリーのように『赤と緑』をまとう生き物たちがいるんです。
今回はそんな『赤』と『緑』の色をまとった生き物たちを集めました。
思わず「かわいい!」と声が出る派手な子から、じっくり見て発見できる隠れ名脇役まで。クリスマス気分で眺められる生き物のカラー図鑑を楽しんでみてください!

赤と緑をまとうクリスマスカラーの生き物たち
冬のきらめく季節。街を彩る『赤と緑』の組み合わせは、自然界にもあふれています。
まるでツリーのオーナメントのように、美しく個性豊かな『クリスマスカラーの生き物』たちを集めました。
まるでツリーの飾り!【アカメアマガエル】

大きな赤い目と鮮やかな緑の体が印象的なアカメアマガエル。
夜行性で、日中は葉の裏でじっと身を潜めています。しかし、驚くと真っ赤な目で敵を威嚇!中南米の熱帯雨林に暮らす、まるでクリスマスオーナメントのようなカエルです。
鮮やかな羽で南国気分!【ミドリコンゴウインコ】

エメラルドグリーンの羽に、赤や青が混じる美しいインコ。全身の緑に、赤や青の羽がアクセントとして混ざり、自然が作り出した極彩色の芸術のようです。
知能が高く、人の言葉をまねることも得意。野生ではつがいで過ごすことが多く、愛情深い性格も魅力のひとつ。翼を広げて飛ぶ姿は、まさに空を舞うクリスマスリースのようです。
まるでサンタの衣装!?『赤』の生き物コレクション
冬の主役カラー『赤』をまとう生き物たちは、見る人に元気と情熱を与えてくれます。
自然界でひときわ目立つ姿には、生命のたくましさが宿っているようです。
夏の空に咲く真紅の花!【ショウジョウトンボ】

炎のように赤く輝く体が特徴のトンボ。真っ赤な体を持つトンボで、まるで空に浮かぶ花のようです。
オスは成熟すると全身が鮮紅色になり、名前の『猩々(しょうじょう)』は、赤い顔をした伝説の生き物に由来します。
警戒色としての赤でありながら、その姿は見る人に季節のエネルギーを感じさせます。水辺を飛び交う姿は、まさに『夏の赤い宝石』です。
冬の恋人!?【ベニマシコ】

雪原に映える紅い羽が印象的な小鳥のベニマシコ。オスは頬から胸にかけてバラ色に染まり、冬の景色に温もりを添えます。『冬の恋人鳥』とも呼ばれ、日本でも観察できる人気の野鳥です。
色の秘密は『食べ物』にあり!【ベニイロフラミンゴ】

鮮やかなピンク色は、生まれつきではなく実は、食事由来なんです。彼らが食べる餌の甲殻類に含まれるカロチノイド色素を食べることで羽が赤く染まります。群れで立つ姿は、まるでサンタの帽子のように華やかですね!
南国の海底で『歩く魚』!【イロカエルアンコウ】

体色は赤・黄・オレンジなどさまざまで、その名の通り、岩やサンゴに合わせて変化します。海の中のカメレオンとも呼ばれ、愛嬌たっぷり!胸びれを使って海底を『歩く』ように動く姿がユニークでダイバーに人気の魚です!
泳ぐ姿は海のルビー!【アカネハナゴイ】

サンゴ礁の海で群れをなす真っ赤な魚。サンゴ礁の海を彩る小型のハナダイの仲間で、オスは燃えるような赤橙色、メスは紫がかったピンク色をしています。
群れで泳ぐ姿はまるで海の中にルビーが散りばめられたよう。水族館でも人気の『赤い宝石』です。
光の加減で体色が変わり、太陽の差す浅瀬では特に鮮やかに輝きます。温和な性格ながら、繁殖期のオスはメスを守るために果敢に縄張りを主張するなど、見た目以上に情熱的な一面をもつダイバーに人気の魚です。
毒にご用心!【アカハライモリ】

黒い背中と真っ赤なお腹のコントラストが見事なアカハライモリ。しかし、お腹の赤は「毒があるぞ!」という警告色です。体内にはフグと同じテトロドトキシンを含むため、ふれるときは注意が必要です!
ツリーカラーの主役!『緑』の生き物コレクション
クリスマスツリーのように鮮やかな『緑』の生き物たち。
自然の中でカモフラージュしたり、逆に存在をアピールしたりと、色にもちゃんと意味があるんです!
緑の森にとけこむカモフラージュ名人!【コケガエル】

体の表面に生えたような突起がコケそっくりのカエル。体表の凹凸や色合いが苔そっくりで、じっとしていると見分けがつかないほど自然と一体化します。じっとしていると、まるで苔むした石の一部のように見えます。
捕食者から身を守るための究極の擬態で、南国の湿った森にひっそりと暮らしています。目だけを動かして獲物を探す姿は、自然界の忍者そのもの。
頭は黒、体は鮮やかな緑!【ズグロミツドリ】

マレーシアなど中央アメリカから南アメリカにかけての熱帯林に生息する小鳥。黒い頭にエメラルドグリーンの体が映え、甘い蜜を吸いながら森を飛び回ります。
南国のクリスマスを思わせる、カラフルな存在です!
カタツムリ?いいえ、実はタニシの【アオミオカタニシ】

小さな殻が透き通るような青緑色をしたタニシの仲間。 見た目はまるでカタツムリのようですが、実はタニシの仲間です。淡い緑の殻が光を受けて輝く姿は、まさに『ツリーのオーナメント』にも見えなくないですね!
メタリックに輝く【ミドリシジミ】

日本の初夏を代表する美しい蝶で、羽の表面が金属のように輝く緑色をしています。羽が光の角度で青緑に輝く、日本原産の美しい蝶です。
光の角度によって青や金にも見える『構造色』が特徴で、初夏の森で太陽を反射しながら舞う姿は幻想的。まるでクリスマスツリーの飾りのような光沢があります!
森の縁や雑木林を好み、朝や夕方に活動する蝶です。オスは縄張り意識が強く、光を反射させながら飛びまわります。短い活動時間ながら、その一瞬のきらめきが多くの昆虫ファンを魅了しています。
森の宝石【グリーンパイソン】

体を包むのは、鮮やかな黄緑色の鱗。熱帯雨林の木の上で暮らし、枝にとぐろを巻いて休む姿は圧巻と同時にいとおしさを感じます。
静かで美しい『緑の守護者』のような存在です。
海の森をまとう妖精【テングモウミウシ】

体の先にある突起が小さな角のように見える、人気のウミウシ。
鮮やかな緑色の体に光を取り込み、なんと『光合成』も行う珍しい生き物です。透き通るような緑の体は海藻のように見え、海中でひっそりと暮らしています。
ゆっくりと海底を歩く姿は、まるで小さな海の妖精のようですね。
自然のクリスマスカラーを、動物園や水族館で探してみよう!

赤と緑の組み合わせは、派手に見えて実は自然界でもよく見られる色でもあります。
『目立つため』や『隠れるため』など、それぞれの生き物が理由を持ってその色をまとう姿には、ちゃんとした意味があります。
動物園や水族館では、そんな色の秘密を間近で観察できるチャンスがたくさんあります。この冬、イルミネーションもいいけれど、ぜひ『自然のクリスマスカラー』を探しに出かけてみてはどうでしょうか!




