- 寒さに強い動物は、体が大きい傾向に
- 厳しい冬でも生き抜くための身体的特徴に注目!
- 寒い季節でも元気に生活する動物たちに会いにいこう

冬は、多くの生き物たちにとって活動範囲が狭まる季節です。しかし一部の動物たちにとって、寒い冬はむしろ大得意なシーズン!
今回は、寒さに強い生き物や、冬になるとより活動的になる動物たちに会える施設を紹介します。
知るとさらに面白い!寒冷地の動物にまつわる2つの法則

寒さに強い動物や種には、いくつかの身体的な特徴があるものです。
ここでは、寒冷地の動物にまつわる『ベルクマンの法則』と『アレンの法則』という2つの傾向を解説します。
動物園に行く前に知識を増やしておくと、動物たちを観察する時間がさらに楽しくなりますよ!
ベルクマンの法則|大きい動物ほど寒さに強い!
ベルクマンの法則とは「同じ動物では、寒い地域に生息する種のほうが体が大きくなる」という傾向です。
体が大きくなると、体積に対する表面積の割合が小さくなります。その結果、表面からの熱の放散が少なくなり、体温を維持しやすくなるのです。
アレンの法則|寒冷地の動物は〇〇が小さい!
アレンの法則とは「同じ動物では、寒い地域に生息する種のほうが、体の付属器官が小さくなる」という傾向です。
付属器官とは、手足や尻尾、鼻頭や耳などを指します。ベルクマンの法則と同様に、表面積をなるべく小さくすることにより、熱放射のリスクを最小限に下げるためと考えられています。
寒い季節が大得意!冬に活発になる動物5選

多くの生き物が冬眠する季節でも、一部の動物は元気いっぱい!ここでは、冬に活動的になる動物5種類を紹介します。
またそれぞれの動物たちに会える施設も紹介していきますので、寒い季節のレジャーにぜひ活用してください。
北極圏や氷海に生息するホッキョクグマ

ホッキョクグマは、北極圏の沿岸や氷海などに生息するクマです。
一般的なクマと比べると、体が大きく耳が小さく、寒冷地に適合した体格をしています。保温性が高く白い体毛に覆われているため『シロクマ』の名でも知られています。
▼ホッキョクグマに会える動物園
施設名 | 上野動物園 |
所在地 | 東京都台東区上野公園9-83 |
アクセス | JR「上野駅」公園口より徒歩約5分(正門)京成電鉄「上野駅」より徒歩約4分(弁天門)東京メトロ千代田線「根津駅」より徒歩約5分(池之端門) |
料金 | 大人:600円中学生:200円都内在住・在学中の中学生:無料小学生以下:無料65歳以上:300円 |
営業時間 | 9:30〜17:00 |
休園日 | 月曜日(祝日・都民の日の場合は翌営業日が休園) |
駐車場台数 | なし |
マイナス70℃でも活動できる!?ホッキョクギツネ

ホッキョクギツネは、北極地域原産の小型のキツネです。
非常に寒さに強いことが特徴で、なんと-70℃の銀世界でも活動できます。ホッキョクグマの食べ残しや哺乳類・鳥類の幼獣、魚、爬虫両生類など、見つけたものは何でも食べる食性を持ちます。
▼ホッキョクギツネに会える動物園
施設名 | ノースサファリサッポロ |
所在地 | 札幌市南区豊滝469-1 |
アクセス | JR「札幌駅」よりじょうてつバス(定山渓温泉行)「豊滝会館前降車」下車。無料シャトルバスに乗車 |
料金 | 【夏季(4月26日~11月30日)】中学生以上:1,900円小学生以下:700円2歳以下:無料 【冬期(1月5日~3月23日)】中学生以上:1,300円小学生以下:600円2歳以下:無料 |
営業時間 | 平日:10:00~17:00土日祝:9:00~17:00 |
休園日 | シーズンによって異なるため要確認 |
駐車場台数 | 300台 |
白い被毛に黒い模様が美しいユキヒョウ

ユキヒョウは、ヒマラヤ山脈や寒冷地に生息するヒョウです。
特徴的な太くて長い尻尾は、雪の上や傾斜でもバランスを取るために役立ちます。一般的なヒョウと比べて鼻腔が大きく、冷たい空気を吸い込んでも温めやすい構造をしています。
▼ユキヒョウに会える動物園
施設名 | 旭山動物園 |
所在地 | 北海道旭川市東旭川町倉沼 |
アクセス | JR「旭川駅」より「旭山動物園線」のバスで約40分「旭川空港」より「旭山動物園線」バス約35分道央自動車道「旭川北IC」より約20分道央自動車道「旭川鷹栖IC」より約30分 |
料金 | 大人:1,000円(市民特別料金700円)中学生以下:無料 |
営業時間 | シーズンによって異なるため要確認 |
休園日 | シーズンによって異なるため要確認 |
駐車場台数 | 正門:約200台東門:約300台 |
雪の上に真っ白な姿がかわいいエゾリス

エゾリスは、北海道に生息するリスの一種です。
冬でも冬眠せずに活動し、北海道の厳しい寒さを生き抜きます。降雪シーズン前には、木の実を土の中に貯蔵する習性を持ちます。雪が積もっても、なんと50~60cm程度であれば簡単に掘り進んで潜れるのだとか!
▼エゾリスに会える動物園
施設名 | 円山動物園 |
所在地 | 札幌市中央区宮ヶ丘3番地1 |
アクセス | 地下鉄南北線「さっぽろ駅」よりタクシーで約15分地下鉄東西線「円山公園駅」より徒歩約15分地下鉄東西線「円山公園駅」よりJRバス「動物園線」「くらまる号」約5分 |
料金 | 大人:800円(札幌市在住の70歳以上の方は無料)高校生:400円中学生以下:無料 |
営業時間 | 夏期(3月1日~10月31日):9:30~16:30冬期(11月1日~2月末日):9:30~16:00 |
休園日 | 毎月:第2・第4水曜日(8月のみ第1・第4水曜日。祝日の場合は翌日)4月:第2水曜日を含むその週の月曜日~金曜日11月:第2水曜日を含むその週の月曜日~金曜日12月29日~12月31日 |
駐車場台数 | 第一駐車場:683台第二駐車場:276台 |
雪の中で保護色になるエゾユキウサギ

エゾユキウサギは、北海道の平野から針葉樹林地帯に生息するウサギです。
体格に対して小さい耳は、体温の放熱を抑えるために役立っています。足の裏にはみっちりと被毛が生えており、脚自体も非常に丈夫。その走力は、日本の哺乳類で最速レベルといわれています。
▼エゾユキウサギに会える動物園
施設名 | 多摩動物公園 |
所在地 | 東京都日野市程久保7-1-1 |
アクセス | 京王線、多摩モノレール「多摩動物公園駅」より徒歩約1分 |
料金 | 大人:600円中学生:200円小学生以下:無料65歳以上:300円 |
営業時間 | 9:30~17:00 |
休園日 | 水曜日(水曜日が国民の祝日や振替休日、都民の日の場合は、その翌日が休園日)12月29日~翌年1月1日 |
駐車場台数 | なし |
冬の動物園ならではの光景を見に行こう!

今回は、寒い季節に活発になる動物たちを紹介しました。
冬は何かとインドアになりがちな季節ですよね。つい家の中でゴロゴロしたくなる日こそ、寒さが得意な動物たちに会いにいきましょう!
寒風に吹かれながら元気に生活している動物を見ていると、冬を乗り越えるエネルギーをもらえることでしょう。
