【今日は何の日?】ラクダは性格が悪い?!6月22日は世界ラクダの日

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まとめ
  • 『世界ラクダの日』は、ラクダの歴史や重要性を広く伝え、ラクダの未来を考える日
  • 発情期のオスラクダは、アドレナリン濃度が上昇し、情熱的かつ凶暴になる
  • ラクダに乗れる・餌やりのできる動物園に出かけよう!

6月22日は『世界ラクダの日』です。ラクダは過酷な環境に適応し、水がなくても砂漠を150km移動できる驚異的な能力をもっています。

この驚異的な能力により、砂漠地域で暮らす人々の生活になくてはならない存在となり、過酷な環境下において新たな道を切り開いてきたことから『砂漠の船』と称されています。

この記事では、世界ラクダの日の意味や、ラクダの『性格が悪い』といわれる理由。ラクダに乗れる・餌やりのできる動物園まで紹介します。 

目次

なぜ6月22日が『世界ラクダの日』なの?意味や由来は?

世界ラクダの日は、英語で『World Camel Day』と呼ばれ、ラクダの歴史や重要性を広く伝え、ラクダの未来を考える日として制定されました。創始者はラクダ乳製品の専門家、アヴドゥル・ラジク・カカール博士です。

当初は、暑さや乾燥に強いラクダのイメージから、1年で最も暑く、昼間の時間が長い6月21日(夏至の日)を選ぼうとしたのですが、世界父の日が制定されていたため、その翌日に制定されました。サウジアラビアでは、2024年をラクダの年に制定しています。

ラクダの特徴や不思議な生態を学ぼう

ラクダの体長は約2m。体重は約350〜800kgに成長する大型の動物です。

ラクダは側対歩(そくたいほ)という独特の歩き方をします。側対歩とは、左前と左後ろ、右前と右後ろ、前後の脚がペアになって動く歩法です。大きくて平らな足裏は、重い荷物や自重で沈むことなく、岩や砂だらけの荒野を歩くのに適しています。

ラクダの特殊な体の構造が、過酷な砂漠地帯での生活を支えているのです。

ラクダの生息地は主にアジアとアフリカの砂漠地帯

世界に生息しているラクダは、ヒトコブラクダとフタコブラクダの2種類です。

家畜種のフタコブラクダは、中央アジアから東アジアに分布し、モンゴルから中国に広がるゴビ砂漠に野生種が生息しています。フタコブラクダの生息地は、冬は−30℃になるような厳しい環境です。

その一方、ヒトコブラクダはアフリカから西アジアに生息していますが、野生のヒトコブラクダは既に絶滅したと考えられています。世界的にも野生のラクダの数は減少しており、保護の必要性が高まっている動物です。

ラクダのコブの中身は脂肪?!

ラクダのコブには、水が入っているといわれていたこともありましたが、実は脂肪を蓄積しています。水や食物が手に入らないときに、エネルギーに変換する役割があるのです。

コブには断熱効果もあり、直射日光をコブで受け止め、体温の上昇も抑えています。この特殊な体の構造が、ラクダが暑さに強い秘密です。

また、喉がカラカラに渇いたラクダは、10分間で100L以上もの水を飲むこともあり、水分補給能力も驚異的です。

ラクダは性格が悪い?

11月〜2月にかけて、ラクダは発情期を迎えます。

発情期のオスは、アドレナリン濃度が上昇し、情熱的かつ凶暴になる特徴があり、攻撃的になった野生のオスが暴れ、建物や飼育員に衝突することもあるほどです。この発情期の攻撃性から、性格が悪いといわれているようです。

ラクダの妊娠期間は約13ヶ月と長く、約2年に1回しか繁殖ができないため、一度個体数が減ってしまうと、個体数の回復に時間がかかります。この繁殖の難しさもラクダの課題になっています。

ラクダに乗れる・餌やりができる!動物園4選

ここからは、ラクダに乗ったり餌やりのできる動物園を4つ紹介します。

草食性のラクダは、口をもぐもぐと動かし、反芻(はんすう)を行います。これは何度も草をすりつぶして、効率的に栄養を取り入れるためにする消化方法です。よく噛んだ草を一度胃に送り、口に戻して再び噛むことを繰り返します。

ラクダは、砂が入らないように鼻腔を塞ぎ、フサフサの眉毛とまつ毛で砂埃や乾燥から目を保護しています。動物園を訪れて、ラクダを間近で観察してみましょう。

那須どうぶつ王国【栃木県】

那須どうぶつ王国のライドパークではラクダライド』が体験できます。大きくて平らな足裏や側対歩をするフタコブラクダを観察してみましょう。

所在地栃木県那須郡那須町大島1042-1
アクセス東北新幹線「那須塩原駅」よりタクシー約50分
東北新幹線「那須塩原駅」よりシャトルバス約50分(※シャトルバスはチケット予約が必要)
料金通常営業大人(中学生以上):2,600円
小人(3歳〜小学生):1,200円3歳未満:無料
冬季期間大人(中学生以上):2,000円
小人(3歳〜小学生):1,000円3歳未満:無料
ラクダライド:1,000円(身長120cm以上、50kg以下の方が対象)
営業時間通常営業:10:00~16:30
土日祝・GW・夏季期間:9:00~17:00
(※変動があるため、詳しくは営業日カレンダーを確認してください)
休園日毎週水曜日(祝日、春休み、GW、夏季期間は営業)
※変動があるため、詳しくは営業日カレンダーを確認してください
駐車台数普通車2000台(乗用車以上:1,000円)

神戸どうぶつ王国【兵庫県】

神戸どうぶつ王国のキャメルコーナーでは、「ラクダライド」が体験できます。フタコブラクダに乗って、脂肪を蓄えたコブにさわってみましょう。

所在地兵庫県神戸市中央区港島南町7-1-9
アクセスJR・阪急・阪神電車「三宮駅」下車、ポートライナー三宮駅空港方面へ乗換え約14分「計算科学センター駅(神戸どうぶつ王国・富岳前)」下車すぐ
料金大人(中学生以上):2,200円
小人(小学生):1,200円
幼児(4・5歳):500円
シルバー(65歳以上):1,600円
ラクダライド:800円(各回先着20名様まで)
営業時間10:00~17:00(最終入園16:30)
休園日毎週木曜日(祝日・春休み・GW・夏休み・年末年始は営業)
駐車台数普通車880台(平日:700円・土日祝:1,000円)

秋田市大森山動物園 あきぎんオモリンの森【秋田県】

フタコブラクダに餌やり体験ができるのは、秋田市大森山動物園 あきぎんオモリンの森。限定20個の餌が無くなり次第終了です。ぜひ朝からお出かけしてみてください。

所在地秋田県秋田市浜田字潟端154
アクセスJR「秋田駅」より車約20分
JR「新屋駅」秋田中央交通バス「西部サービスセンター乗り場」より「新屋線大森山動物園行」約8分
料金大人:730円高校生以下:無料
ラクダの餌やり体験:1カップ100円(限定20個・無くなり次第終了)
営業時間通常営業(※2025年は、3月15日〜11月30日まで)9:00~16:30(最終入園16:00)
休園日2025年の2月25日〜3月14日・12月1日〜2026年1月3日は休園。
駐車台数普通車500台

東武動物公園【埼玉県】

ラクダ舎の前でラクダのおやつタイムが体験できるのは、東武動物公園。日曜日のみ開催中です。おやつのあとは、ラクダのジャンくんと写真撮影!思い出に残る体験になりそうです。

所在地埼玉県南埼玉郡宮代町須賀110
アクセス東北自動車道「久喜IC」より車約20分
東武伊勢崎線「東武動物公園駅」西口より有料シャトルバス約5分。
料金大人(18歳以上):1,900円
中人(12〜17歳):1,600円
小人(3〜11歳):900円
シルバー(60歳以上):1,200円
ラクダのおやつタイム:500円(先着30名・日曜日のみ)
営業時間9:30~17:00
休園日毎週水曜日(元旦・1〜2月の火曜日と水曜日・6月の水曜日・7月の第1〜3水曜日は休園)
※変動があるため、詳しくは営業日カレンダーを確認してください
駐車台数普通車2500台(平日:1,500円・土日祝:1,000円)

番外編!鳥取砂丘 らくだや【鳥取県】

動物園ではありませんが、鳥取砂丘 らくだやでもラクダに乗って写真撮影ができます。タイミングが合えば、1周約5分のラクダ乗り体験も。かわいいラクダグッズもそろっています!

所在地鳥取県鳥取市福部町湯山2164−806
アクセス「鳥取砂丘コナン空港」より車約12分。
料金ラクダに乗って写真撮影:650円(1人)
ラクダ乗り体験:1,600円(1人乗り)・2,600円(2人乗り)
※土日祝日・春休み・夏休み・秋休み・冬休み・GW期間中及びシルバーウィークは、ラクダと記念写真のみの営業。平日も記念撮影が主体
営業時間通常営業(3〜11月)9:30〜16:00(写真撮影は16:30まで)
冬季営業(12月〜2月)10:00~16:00(写真撮影も16:00まで)
※天候やラクダのコンディションにより変更あり
休園日雨天・強風時、ラクダのコンディションによって休止
駐車台数駐車場あり

世界ラクダの日をきっかけにラクダの未来を考えてみよう

ラクダは、乾燥地帯での移動手段として、異なる文化をもつ人々を結びつけてきました。しかし現在は、人間による乱獲やオオカミの群れによる捕食・生息地の環境破壊などで野生のラクダの数は減っています。

過酷な環境で生きるラクダは、気候変動に適応できる動物として、その存在がさらに重要になっていくことでしょう。世界ラクダの日をきっかけに、ラクダの未来を考えながら会いに行ってみませんか?ラクダを守っていくために、私たちにできることを考えてみましょう。

うきのアバター

うき

うき

水族館と動物園大好きライター。幼少期は犬・ニワトリ・牛と、自然豊かなところでのびのびと暮らしていました。
動物たちともっと心を通わせたい。動物の不思議な生態や学びが深まるコラムをお届けします。

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