スポーツの秋!ハイキング・登山ができる犬種は?入山時の注意点も紹介

記事をシェア

まとめ
  • 愛犬とのアウトドアレジャーでは、体力・疾患・健康状態を精査しよう
  • 事前に自治体ごとのルールを確認し、ペット同伴の可否を調べよう
  • 入山前に基本のしつけを徹底し、社交性・コミュニケーション能力を育成をしよう

蒸し暑い夏が終わり、今年も過ごしやすい季節がやってきましたね。秋といえば、スポーツの秋!「愛犬と一緒にアウトドアレジャーを楽しみたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。

今回は、愛犬とハイキングや登山を楽しむ際のポイントや、ハードなアウトドアレジャーにおすすめな犬種などを紹介します。山や丘ならではの注意点を把握したうえで、愛犬との素敵な思い出をつくりましょう。

目次

ハイキングや登山に向いている犬の条件・選び方

ここでは、ハイキングや登山に向いている犬・犬種の特徴を紹介します。足場の悪い環境でのレジャーは、人間と同様に犬にとっても危険が多いものです。ペットも無理なく楽しむための条件を学び、安全なレジャーにつなげていきましょう!

最低限の体力や、良好な健康状態は絶対条件

ペットがハイキングや登山を楽しむためには、最低限の体力は必須です。『中〜大型犬であれば大丈夫』と思っている人もいるかもしれませんが、普段歩きなれない道では関節への負担も大きくなるため『体が大きければいい』というわけではないのです。

たとえ大型犬であっても、心臓や心肺に関連する疾患や病状があれば、体調不良のリスクが上がります。どのような犬種であれ、最初から厳しい登山はNG。まずは平地や小さな丘、坂道などでレジャーの予行練習をしつつ、少しずつレベルアップしていきましょう。

基本的なしつけがしっかりと入っている

愛犬とハイキングや登山に行く際は、基本的なしつけが入っているかどうかを確認してください。とくに『待て』や『伏せ』などは、危険な場所で飼主や愛犬の命を守る行動にもつながります

コマンドを覚えている子でも、興奮しやすい性格の場合は要注意。ただ『言うことを聞く』だけではなく、精神的に落ち着いているかや、集中力が乱れやすくないかなども確認のうえで同行しましょう。

社交性があり、落ち着いた性格

ハイキングや登山などの道中では、見ず知らずの人と近距離ですれ違う機会もあります。飼主以外の人と接触しても不安を感じないように、愛犬の社交性やコミュニケーション力を養っておきましょう。

とくに狭い山道や崖の付近での緊張・ストレスは、大けがにつながる可能性もあります。日頃から家族以外の人とのコミュニケーションを増やしつつ、愛犬の情緒を安定させることが大切です。コミュニケーションによる心の落ち着きは、慣れない場所によるストレスの緩和にもつながります。

『災害救助犬』に採用されている犬なら安心!

ハイキングや登山に適した犬種の特徴としては、NPO法人『日本救助犬協会』に採用している犬を参考にすると良いでしょう。公式サイトでは、実際に活躍している救助犬の犬種や、素質・条件についても詳しく記載されています。

もちろん『記載されている犬種以外はダメ』というわけではありませんが、体格や性格などを精査する基準としては役立ちます。トップページの『救助犬とは』から『登録認定救助犬』を選択のうえ、ぜひチェックしてみてください。

ハイキングや登山に向いている犬種4選

ここでは、ハイキングや登山などのアウトドアレジャーに向いている犬種4種類を紹介します。もちろん体格・性格・疾患などは個体差があるため、あくまで参考に留めつつ活用してください。

スタミナは文句なし!【ジャックラッセルテリア】

災害救助犬としても登録されているジャックラッセルテリアは、小型犬とは思えないほど豊富な体力が特徴です。登山にも負けないスタミナを持ち、冒険や遊びへの積極性も申し分ありません

未知の場所でも怖がらない胆力もあり、アウトドアレジャーに向いている犬種といえるでしょう。ただし興奮しやすい性格の個体が多いため、平地でコマンドをしっかりしつけることが安全につながります。

山岳地帯でも活躍した猟犬【柴犬】

柴犬は、もともと山岳地帯で猟犬をしていた歴史を持ちます。足場の悪い場所や傾斜での移動が比較的得意で、山道でもフットワーク軽く進んでくれるのが魅力です。

また忍耐強い性格も柴犬の特徴。少しの疲れやストレスではめげない精神的強さを持っており、体力を使うレジャーでも良き相棒として同行してくれます。縄文時代から日本人の友として生活してきただけあり、日本の気候に順応してくれているのも安心できるポイントです。

状況判断・分析力に秀でた賢い犬種【ボーダーコリー】

ボーダーコリーは、全犬種のなかでもっとも知能指数が高いといわれています。コマンドがよく入るだけではなく、状況判断能力や情報分析力にも優れており、平地より危険が多い場所でも安心して同行できます

またボーダーコリーは、その豊富すぎる体力から『初心者には飼育しにくい犬』とも言われがち。その反面、登山のようなスタミナが必要なレジャーは大の得意です。

ただし賢すぎるがゆえに、飼主との主従関係を築けないと山岳では危険な事態にも発展します。平地でしっかりと関係性を築き、相棒として信頼できる状態になってからレジャーを楽しみましょう。

体力とコミュニケーション能力が魅力【レトリバー系】

レトリバー系(ゴールデンレトリバー・ラブラドールレトリバーなど)は、豊富な体力と高いコミュニケーション能力が魅力です。誰とすれ違っても愛想よく接してくれるため、安心して同行できます。

水場の狩りを手伝う『ウォータードッグ』として使役されてきた歴史を持つレトリバーは、川や渓流など水場のレジャーが大得意足場が濡れても気にせずに進んでくれる、心強い相棒です。

愛犬と入山するときのポイント・注意点

ここでは、愛犬と入山する際に気をつけたいポイントを紹介します。山岳地帯には危険が多く、ちょっとした不注意が大きな事故につながることも。アウトドアレジャー特有の注意点を踏まえ、安全安心の入山に備えましょう。

自治体のルールを確認する

愛犬と入山する際は、事前に自治体のルールを確認することが大切です。とくに国立・国定公園や山岳部では、ペットの持ち込み自体を自粛するように呼びかけている場合もあります。理由の多くは、野生動物や野生植物の保護や、ほかの利用者への配慮によるものです。

誤飲・誤食は命にかかわる

山中に自生している植物は、犬にとって毒になるものも少なくありません。アウトドアレジャーにおける誤飲や誤食は命にかかわるものと認識し、事故防止のためのしつけを徹底しましょう。愛犬に魔が差さないように、空腹の管理も大切です。

リーダーウォークを徹底する

愛犬と安全に山岳地帯を楽しむためには、リーダーウォークを徹底する必要があります。リーダーウォークとは、犬が飼主の横を寄り添うように歩くことつねに飼主が歩行の主導権を握れるように、主従関係を徹底させてから臨みましょう。

愛犬の体調変化には敏感に対処しよう

山岳地帯では、想定以上の体力消費や、高低差による気圧の変化、酸素量の低下などにより、愛犬が突然体調を崩してしまうリスクがあります。ペットの様子の変化を細かく観察しながら、違和感や不調には敏感に対処していきましょう。

愛犬と登れる!ペット可の山・ケーブルカー・ロープウェイは?

以下に、ペット同伴可の山の例を紹介します。もちろん記載するもの以外にも、愛犬と同行できる自然地帯は多く存在しています。ぜひ住んでいる地域の情報もリサーチしてみてください!

  • 【東京都】御岳山……ケーブルカー同伴可
  • 【東京都】高尾山……ケーブルカー同伴可
  • 【東京都】陣馬山……同伴で登山可
  • 【埼玉県】日和田山……同伴で登山可
  • 【長野県】入笠山……犬と登れるルートあり
  • 【群馬県】谷川岳……ロープウェイ同伴可
  • 【福島県】一切経山……同伴で登山可
  • 【福岡県】古処山……同伴で登山可(近辺のキャンプ場はペット同伴不可のため注意) など

ロープウェイやゴンドラでは『キャリー必須』『ペット用のチケット購入必須』などのように、施設ごとのルールがあります。最新情報を確認のうえで準備していきましょう。

愛犬との登山・ハイキングは、事前準備が超重要!

今回は、ハイキングや登山などに向いている犬種や、愛犬と入山する際のポイントなどを紹介しました。

愛犬とアウトドアレジャーを楽しむ際は、まず『犬の体力・疾患・健康状態』の精査が大切です。無理に連れ回してもスタミナが追いつかないだけではなく、体調不良やトラウマの原因にもなります。

もちろん、水分補給や排泄物処理などケア用品の準備も欠かせません。アウトドアレジャーでは、難易度が低い丘や平地でシミュレーションを繰り返しつつ、人間も犬も段階的にレベルアップしていきましょう!

METLOZAPPのアバター

METLOZAPP

METLOZAPP

あらゆるジャンルを縦横無尽に駆け巡る雑食系ライター。元ペットショップ販売員として表彰経験あり。SEOを中心に、執筆記事は2,000本以上。アニマル・メンタルヘルス・ウェルビーイングなどを中心に、毎日の充実度がちょっぴり高まる記事を発信中。

関連記事

Tier

動物ファンが集う動画
SNSアプリ Tier (ティア)

目次