- ペットの供養に正解はない。後悔のない方法を選ぶことが何より大切
- 仏壇・骨壺・アクセサリーなど加工方法はさまざま。ライフスタイルに合った選択をしよう
- 加工に必要な粉骨の依頼先を調べておこう

ペットは、私たちに大切な思い出を残してくれます。愛するペットとの別れは胸が張り裂けるほどつらいものだからこそ、一緒に過ごした日々を忘れないために、ライフスタイルに合ったメモリアルグッズを探していきましょう。
今回は、ペットの遺骨・遺灰を保存するためのメモリアルグッズを紹介します。ペットの供養の方法に正解はありません。固定観念に縛られず、後悔のない形で供養することが何より大切なのです。

ペットの遺骨の代表的な収納・装飾・加工方法は?

ここでは、ペットの遺骨の代表的な収納・装飾・加工方法を紹介します。
ペットの供養方法は、亡くなったペットの性格や過ごし方、自分の死生観など、さまざまな要素によって決められるものです。それぞれの特徴を学びつつ、納得感のある方法を選んでいきましょう。
いつもペットの存在を身近に感じられる【仏壇】
ペット用の仏壇は、メモリアルボックスとして機能します。お供えしたり手を合わせたりなどをしやすく、ペットの存在を身近に感じられるでしょう。
人間の仏壇よりもデザインの自由度が幅広く、和風・洋風・キュート系など、ペットのイメージに合った品を選びやすいのも魅力です。
お部屋のレイアウト変更にも柔軟に対応可能【骨壺】
骨壺は重量感があり、安定感に優れているのが魅力。持ち運びがしやすいため、引っ越しや模様替えでの移動も比較的かんたんです。
分骨ができるミニ骨壺も多く展開されており、ライフスタイルに応じた選択をしやすいのもメリットです。
どこにいても一緒にいられるのが魅力【アクセサリー】
アクセサリーによる遺骨の加工は、ペットをいつも身近に感じられる方法の一つ。手軽に持ち歩けるのがメリットでありつつ、紛失しやすいというデメリットも。
とはいえ扱い方の自由度は高く、ポーチに入れる人もいれば、フォトフレームに装飾する形で供養する人もいます。
一番納得できる形を選ぼう!【その他の加工】
上記以外にも、ペットの供養にはさまざまな方法があります。また多くのメモリアルグッズは、中に収納するものを遺骨に限定していません。
遺毛・歯・爪・ヒゲなど、さまざまな部位を保管できます。納得感が抱けるのであれば、よりオリジナルな供養方法でもOKです。
ペットとの思い出を彩る、メモリアルグッズ&方法7選

ここでは、ペットとの思い出を彩るためのメモリアルグッズ・方法を紹介します。大切なペットとの思い出を末永く残すために、住宅環境に合った品や方法を探してみましょう。
【骨壺タイプ】フレームクローバー|はせがわ
お仏壇の会社として有名なはせがわかでは、ペット用のメモリアルグッズも展開しています。こちらは幸せを象徴するクローバーがあしらわれた、骨壺とフォトフレームのセット。
シンプルながらも高級感があり、スワロフスキーのチャームが思い出を輝かせてくれます。
【ペンダントタイプ】ロケットペンダント シリンダー型|NaTuo
NaTuoのロケットペンダントは、シリンダー型のケースに遺骨を収納できる商品です。
開口部はゴムパッキンで密閉され、安全の防水仕様となっています。材質はアルミ合金で、重量は約8g。丈夫で軽いグッズを探している人におすすめです。
【仏壇タイプ】仏壇セットおうち型|HAC2市場
昨今では、デザイン性の高いペット用仏壇も多く展開されています。HAC2市場のおうち型仏壇セットは、天然木材で作られたログハウスのようなメモリアルグッズ。
一つひとつが手作業で作られており、温かみを感じられます。日本製なのもうれしいポイント。
【ミニ骨壺タイプ】木製ミニ骨壺|iwoohome
コンパクトな骨壺を探している人には、iwoohomeの木製ミニ骨壺がおすすめです。
横70mm、縦65mm・奥行33mmのサイズ感で、玄関やデスクなどの狭いスペースにも飾りやすいのが魅力。優しい色合いの木材でできており、どのようなシーンにも自然と馴染みます。
【ブレスレットタイプ】遺骨ブレスレット(チタン鋼)|Qiilu.
Qiilu.では、丈夫なチタン鋼製ブレスレットに遺骨を加工できるサービスを展開中です。
錆びにくく変色しにくいチタン銅で、ペットとの思い出も色褪せません。家事・仕事・旅行と、どのようなシーンでもペットの存在を連れ歩けます。
【キーホルダータイプ】骨壺分骨用キーホルダー|Refoiner
Refoinerで展開中のメモリアルグッズは、持ち運びに便利なキーホルダータイプ。ステンレス製で、防水性・耐久性・耐食性ともに優れている商品です。
ただしキーホルダータイプを持ち歩く際は、金具部分の破損による紛失に注意してください。
【遺毛タイプ】肉球型お守りケース|RIJIAKESEN
RIJIAKESENでは、遺毛の収納に特化したメモリアルグッズを展開中です。
肉球型のユニークなデザインをしており、ケース内に遺毛を入れることでかわいらしい見た目のキーホルダーになります。お守りのように持ち歩けるのがうれしいですよね。
加工に必須。ペットの遺骨の粉砕方法について

ペットの供養では、遺骨を粉砕(粉骨)することが一般的です。
ここでは、メモリアルグッズの加工にも必要な工程である、遺骨の粉砕方法について紹介します。粉骨を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
遺骨を粉砕してくれる業者を探そう
多くの場合、ペットの粉骨は専門業者に依頼することになります。業者は『火葬業者と同じ業者』もしくは『粉骨専門業者』に大別されます。
火葬の時点から粉骨を検討しているのであれば、一緒におこなってくれる業者を選ぶと手間がかかりません。ただし業者によっては火葬した当日しか粉骨ができないケースもあるため、業者ごとのプランを比較しておきましょう。
遺骨の粉砕を依頼する際の値段の相場
ペットの遺骨の粉砕は、生き物の種類やサイズによって値段の相場が異なります。業者によって細かな値段設定は異なりますが、一般的な相場は以下を目安にしましょう。
- 小型犬・猫:5,000~1万円程度
- 中型犬:1万円前後
- 大型犬:1万~1万5,000円程度
- 小動物:3,000~5,000円程度
犬の場合の相場は、犬種ごとに定められた大きさではなく、実際のペットのサイズ感によって決まるケースが多いため注意してください。
ペットの遺骨を自分で粉砕する方法
火葬のタイミングで粉骨を依頼しなかった場合は、自分の手による粉骨が必要になることもあります。以下に粉骨の手順を紹介しますので、安全面に配慮しながら進めていきましょう。
遺骨を厚手のビニール袋に入れて口を閉じ、袋を厚手のタオルで巻く。固い場所に置き、ハンマーで「コンコン」と優しく叩きながら崩していく。大きな骨が砕けたらタオルを外し、さらに細かく叩き、1片を5mm程度の小ささにしていく。砕いた遺骨をすり鉢に移し、粉状にする。完全に粉になったら紙袋に入れ、密閉容器に入れて保管する。 |
作業をおこなう際は、手と目の安全のために厚手のゴム手袋とゴーグルを着用してください。また作業中は粉塵が舞い散るため、部屋内を換気しておきましょう。
供養の方法は人それぞれ。生活や死生観に合った加工・形態を選ぼう

今回は、ペットを供養する方法やメモリアルグッズを紹介しました。
ペットの供養で一番大切なことは、飼主自身が後悔のない選択をすることです。とくにペットが亡くなったばかりの頃は、悲しみのあまり冷静な判断ができないこともあるでしょう。
あとから「こうすればよかった」「違う方法を選べばよかった」と悔いることのないように、自分にとって理想的かつ納得感のある供養方法を考えておきましょう。